体重を減らす効果もあるって本当? お茶が体にいい理由と茶葉の種類を解説
※この記事は、海外のサイト『Prevention』で掲載されたものの翻訳版です。データや研究結果はすべてオリジナル記事によるものです。
家族にコーヒー派とお茶派の人がいて、自宅のパントリーにはネスカフェポッドやコーヒー豆、アールグレイのティーバッグに抹茶の缶が常備されている、なんて人も? キャサリン妃から祖父母まで、お茶は洗練されていると同時に家庭的なイメージがあって、もっともヘルシーな飲み物の一つでもある。 「種類によっていくつか組成的な違いはありますが、現在の科学では、定期的なお茶の摂取が長期的な健康にいいと考えられています」と話すのは、オーストラリアのエディス・コーワン大学でこのテーマを研究しているベンジャミン・ハドン・パーメンター博士。ここでいう “お茶” とは、世界中で栽培されているツバキ科常緑樹の茶の木(学名カメリア・シネンシス)の葉や茎から抽出されるカフェイン入りの飲み物。お茶がもつ癒しのパワーはおもに、茶葉に含まれるポリフェノールと呼ばれる化学物質、とくに抗酸化防御を誘導することで体を保護するカテキンとエピカテキンによるもの。 ただし、お茶はどんな種類でも魔法の飲み物にはなりえない、と専門家たちは注意を促している。お茶は不健康なライフスタイルを打ち消すことはできないし、医者から出された薬の代わりにはならないけれど、味を楽しみながら体の健康促進を後押ししてくれる。お茶に期待されるいくつかの効能は以下の通り。
心臓の健康維持に役立つ
運動や食事とともに、お茶は心臓を強く保つのに役立つ。最近では、一日2杯以上の紅茶を飲むと心血管疾患、脳卒中、虚血性心疾患による死亡リスクが低下することが、イギリスの大規模研究で判明している。緑茶や紅茶に含まれるフラボノイドは長年心臓の健康と関連付けられてきました、とパーメンター博士。その理由の一つとして、これらの物質が血管内層の健康と機能を改善し、体全体の適切な血流をサポート、健康的な血圧の維持に役立つことが、研究で示唆されている。さらに、お茶に含まれる化合物はLDLおよび総コレステロールの低下に役立つ可能性があり、心臓発作や脳卒中のリスク軽減にもつながる。