体重を減らす効果もあるって本当? お茶が体にいい理由と茶葉の種類を解説
炎症を抑える
慢性炎症(損傷がなくても、免疫システムが炎症を起こして治癒しようとする症状)は、自己免疫疾患、がん、認知症など、多くの病気を引き起こす恐れがある。この炎症を抑制する一部として、お茶が効果的かもしれない。「とくに緑茶は、細胞の損傷を防ぐ強力なカテキンである没食子酸エピガロカテキン(EGCG)など、抗炎症作用のある化合物を豊富に含みます」と、ボストンの栄養士であるアリッサ・パチェコさんは説明する。
風邪やインフルエンザの症状を和らげる
鼻がぐずぐずいって喉が痛いとき、お茶が体調の改善に役立つことを確かめるのに生化学を勉強する必要はない。まず、温かい液体が喉を落ち着かせ、鼻詰まりを解消してくれる。さらに『ドレッシング・オン・ザ・サイド』の著者で登録栄養士のジャクリン・ロンドンさんは、お茶のもっとも重要な治癒機能の一つは単に水分を補給することかもしれません、と話している。病気のときは、無糖飲料をたくさん飲むなど水分の摂取量を増やす必要があります、と彼女は続ける。
集中力を高める
紅茶に含まれるカフェインは、集中力とエネルギーレベルを高め、コーヒーを飲むと起こりやすい目のけいれんやカフェインの過剰感を避けるのに役立つ。一杯のお茶に含まれるカフェインが、一杯のコーヒーに含まれるカフェインの4分の1から半分ほどであることを考えると、カフェインのサポートが欲しいけど強すぎる刺激を避けたい人にとって、お茶は理想的な飲み物です、と統合栄養士で登録栄養士のロビン・フォルータンさんは説明する。「お茶にはカフェインのほかに、体を落ち着かせる神経伝達物質の調節に役立つL-テアニンという化合物が含まれています。紅茶を飲むとよりバランスよく体調を整えられます」
お茶は減量に役立つ?
これにはちょっと無理がありそう。紅茶に含まれるカテキンとカフェインは、代謝向上に少しは役立つかもしれないけれど、体重を減らすにはむしろ何を飲まないかが重要になる。お茶は「砂糖とカロリーが高い飲み物が抜けた穴を埋めてくれるでしょう」と話すのは、「アンシェント・ニュートリション」の共同設立者で自然療法医のジョシュ・アックス博士。「フレーバーラテやクリームと砂糖入りのコーヒー、甘いソーダを紅茶に置き換えると、一日の摂取カロリーを大幅に削減できます」