体重を減らす効果もあるって本当? お茶が体にいい理由と茶葉の種類を解説
お茶の種類
乾燥ハーブやスパイス、花、根、果実から作られた飲み物は、厳密には「お茶」ではないけれど(ハーブまたはインフュージョンとみなされ、カフェインを含まない)、独自の健康効果がある。レッドティーとも呼ばれるルイボスティーは、学名アスパラサス・リネアリスという植物の葉から作られ、自然な甘みと香ばしさにくわえ抗炎症作用と抗酸化作用があることから広く愛飲されている。 ミント、しょうが、カモミール、ハイビスカスにも抗酸化物質が含まれていて、吐き気を抑えたり、気持ちを落ち着かせるなどの鎮静効果がある。飲んでも夜眠れなくなることがないので、就寝前の癒しの飲み物としても最適。 “本物の” お茶の原料である茶の木(学名カメリア・シネンシス)の葉は、収穫時期や枯れるまでの期間、酸化させる期間に応じて、いくつかの異なる種類のお茶に変身する。これらの要素はお茶の見た目と味に影響を与え、茶葉に含まれる微量栄養素を変化させる化学反応を引き起こす。これらの種類をチェックして、もっともおいしいと思うヘルシーなお茶を探そう。
・紅茶 イギリスでお茶と言えば、イングリッシュブレックファストやダージリン、もしくはコーヒーマシンの横に置いてあるベーシックなリプトンのティーバッグなど、クラシックな紅茶が思い出される。この種のお茶を作るには、茶の木の葉を巻くかカットし、十分に乾燥させることで、酸化によって茶葉が茶色や黒色に変色する。またどの種類のお茶もポリフェノールを豊富に含むいっぽうで、とくに紅茶は、その豊かな色の素となり、血糖値をコントロールするテアフラビンとテアルビギンが多く含まれている。 ・緑茶 色や風味がまったく違うけれど、抹茶やほうじ茶などの緑茶も紅茶と同じ植物から作られる。異なるのは、緑茶の場合、緑の葉が茶色に変化する前に、酸化プロセスを防ぐため加熱される点。この処理により、お茶に明るい緑色と草のような風味がつく。「緑茶、とくに抹茶には、クロロフィル、L-テアニン、カテキンなどの抗酸化物質が豊富に含まれています」と管理栄養士のエイミー・フィッシャーさんは話す。 ・白茶 白茶は、お茶ファミリーの赤ちゃんのような存在と考えてみて。このマイルドで花のような味わいのお茶を作るには、まだほとんど芽が出ていない段階で茶の木の葉を摘み取る必要がある。この初期段階の若葉は、通常綿毛のような白い綿毛で覆われており、これこそがこの種類の名前の由来。酸化を防ぐため、収穫した葉はすぐに乾燥させる。「白茶はあらゆるお茶のなかでも、もっとも加工度が低いため、より多くのカテキンが保持されています」とフィッシャーさん。アデル・ジャクソン・ギブソンさんによる追加研究によると、白茶には緑茶と同様の抗炎症作用と抗酸化作用があるという。