心理カウンセラーが教える「運が悪いとき」の脳の特徴
それでも自分にダメ出ししてしまう人へ
ここまで見てきた通り、運を磨くカギは、自分にダメ出しをしないことにあります。しかし、すぐにダメ出しをやめるのが難しい人もいるでしょう。そこで、「自分」と「免疫」を一旦わけて考えてみてください。 自分へのダメ出しをしているとき、体では自己免疫の暴走が起きています。免疫とは、本来自分を守るためのもの。「自分を守らなきゃ」という無意識の働きなのです。つまり、自分にダメ出しをしているのは「自分」ではなく、「免疫」だということです。このように考えることで、「自分にダメ出しをする自分」を責めることから解放されるのではないでしょうか。 そのうえで、習慣づけてほしいことがあります。それは、不快だと感じることをやめてみることです。自分を不快にさせることは、ストレスの元になります。これによって脳の炎症が激しくなり、さらなる認知機能の低下につながって、運を悪化させます。 とはいえ仕事や人間関係など、人生に関わる大きなことをいきなりやめるのは難しいですよね。まずは、身の周りにある「小さな不快」からやめてみましょう。 たとえば、「コーヒーを飲む」「SNSを見る」「愚痴を言う」など、みんながやっているから自分も何となくやっていることの中に、じつは不快なことが隠れているかもしれません。それをやめてみることが、運をよくするための一歩になるでしょう。
大嶋信頼(心理カウンセラー)