ノーベル平和賞授賞式へきょう出国…被爆時3歳だった男性、銅の折り鶴でヒロシマの思い伝える
11月下旬、沢田さんが勤務する市立広島みらい創生高で、沢田さんと生徒2人から約1か月かけて手作りした鶴(幅約9センチ、高さ約4センチ)15羽を受け取った。「被爆の歴史を届けてください」と手渡され、「広島の高校生が心を込めて作った平和のシンボルだと伝えてくる」と約束した。
鶴は10日の授賞式前に、ノーベル賞委員会のヨルゲン・ワトネ・フリドネス委員長やノルウェー国王の関係者らに渡すつもりだ。「英語も話せないし、生々しい証言もできないが、被爆者としての気持ちを伝えたい」。それが自身の役割だと考えている。