山田新が“100分”に劇的決勝弾!…川崎F、最下位・鳥栖との撃ち合い制し3試合ぶり白星
2024明治安田J1リーグ第30節が13日に行われ、川崎フロンターレとサガン鳥栖が対戦した。 直近6年間で4度のJ1制覇を誇る川崎Fだが、今シーズンはここまで14位に低迷。第24節から第26節にかけては3連勝を記録し浮上の兆しを見せたものの、現在は連敗中。前節は降格圏に低迷する北海道コンサドーレ札幌に完封負けを喫した。対する鳥栖も今シーズンは序盤から苦戦が続き、先月には川井健太前監督を解任。しかし、その後も状態は上向かず、前節終了時に最下位へ転落した。今節は8試合ぶりの白星を目指す。 低い位置でブロックを形成する鳥栖に対し、川崎Fはボール保持率を高め、何度も相手ゴール前に迫っていく。9分、佐々木旭がボックス内のエリソンへ浮き玉を送り、ボックス内にこぼれたボールを脇坂泰斗が拾って際どいシュートを放つ。これは枠の上へ外れるも、2分後にはバイタルエリアでのパス交換から橘田健人が右足を振り抜き、ディフレクトしたボールがGKパク・イルギュの頭上を超えてネットを揺らした。 先制された鳥栖は時間の経過とともにチャンスの数を増やしていく。29分には敵陣右サイドで細かくパスを繋ぎ、日野翔太の柔らかいクロスに富樫敬真が合わせたが、強烈なヘディングシュートはクロスバーを直撃した。一方の川崎Fは33分、ファンウェルメスケルケン際の右からのクロスをエリソンが頭で落とし、最後は脇坂が押し込んでネットを揺らす。しかし、VARでの長い確認の結果、オフサイドがあったとして追加点は認められなかった。 その後は一進一退の攻防が続く。45+3分、鳥栖はボックス手前での細かいパス交換から西矢健人が強烈なミドルシュートを放つも、GKチョン・ソンリョンが好セーブ。互いに追加点を奪えず、前半は1-0で終了した。 後半開始早々の50分、鳥栖が試合を振り出しに戻す。川崎Fのクリアが小さくなったところを拾った福田晃斗がボックス左角付近から柔らかいボールを送ると、冨樫が触ったボールがファーサイドに流れ、最後は久保藤次郎が押し込みネットを揺らした。川崎Fは失点直後から途中出場の山田新を起点に圧力を強めていく。すると61分、FKを大島僚太素早くリスタートすると、脇坂のボックス内左からの折り返しを家長昭博が流し込み、勝ち越しに成功した。 その後は両チームともにフレッシュな選手を投入。1点ビハインドの鳥栖はボール保持率で川崎Fを下回り、終盤までチャンスを作ることができない。83分には細かいパス交換からボックス内右へ侵入し、久保のラストパスを受けた清武弘嗣がシュートを放ったが、力無くGKにキャッチされた。それでも89分、久保がボックス内で放ったシュートが三浦颯太の腕に当たり、鳥栖がPKを獲得。これを清武が沈め、土壇場で試合を振り出しに戻した。 試合終了かと思われた90+10分、左サイドのスペースに抜け出したマルシーニョがゴール前にグラウンダーで折り返すと、相手DFのクリアミスを拾った山田が頭で押し込み、土壇場で川崎Fが勝ち越しに成功した。試合はこのまま3-2で終了している。次節は22日に行われ、川崎Fは名古屋グランパスと、鳥栖は東京ヴェルディといずれもアウェイで対戦する。 【スコア】 川崎フロンターレ 3-2 サガン鳥栖 【得点者】 1-0 11分 橘田健人(川崎フロンターレ) 1-1 50分 久保藤次郎(サガン鳥栖) 2-1 61分 家長昭博(川崎フロンターレ) 2-2 90+1分 清武弘嗣(PK/サガン鳥栖) 3-2 90+10分 山田新(川崎フロンターレ)
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