先進機能でセレブを魅了。Gクラスの電気自動車! 〈メルセデス・ベンツ〉G 580 with EQテクノロジー
彼らの意地を感じる。BEVになったGクラスの醍醐味は、パワートレインにある。メルセデス初となる4輪独立式モーターがそれだ。通常モーターは2輪駆動ならひとつ、4輪駆動なら前後のアクスルにひとつずつ付くのが定石。その上をいくスーパーカーでも3つくらいしか聞かない。が、こいつはそれを超える4モーター。2速のトランスミッション&制御システムとともに、電動パワートレインを形成する。 4つのモーターは前後アクスルにふたつずつ組み込まれ、短いシャフトによってそれぞれの車輪を駆動する。最高出力108kWの各モーターは、システムトータルで587PS(432kW)、最大トルク1164N・mだそうだ。すごい! でもってこれがGターンやGステアリング、オフロードクロール機能といった技を生み出す。特にその場で向きを変えられるGターンはウルトラ級の離れ業。左右のタイヤを逆回転させることで、方向転換できるのだ。きっと目の前で見たら多くの人が唖然とするだろう。細い道を何度もステアリングを切り返すことなく、180度向きを変えて戻ってこられる。まるで魔法のようなUターン。ただ、使えるのは未舗装路のみ。公道では使用できないので、お忘れなく。 ドライブモードはオフロードを意識した“トレイル”や“ロック”があるが、一般道を走る“コンフォート”や“スポーツ”もちゃんとある。“コンフォート”は基本2輪駆動なので電費はいいかも。そのへんは他モデルと共有する技術が使われるが、このクルマオンリーの技術が最大のウリであることは間違いない。
大人が欲しくなる理由!/フィギュアスケーター的なターン
メルセデス初となる4輪独立式モーターを搭載。4つのタイヤを個別に制御することができるので、Gターン(G-TURN)のようなことができる。左右のタイヤを逆に回すことで、その場で方向転換できる革新的なシステムだ。右回りも左回りも旋回可能。未舗装路限定で1回に最大2回転までできる。
乗り込めばそこは別世界!
ナッパレザーシートなどクラフツマンシップをふんだんにあしらったインテリアはGクラスならではの高級感が漂う。と同時に最新のインターフェイスが楽しめる。ユーザーの習慣に応じてモニターを予測的に表示するゼロレイヤーはそんなシステム。またメルセデスが得意のARナビゲーションも搭載する。