ダイバーシティ、気候変動、環境問題 楽天が年1度東京開催「スーパーナイター」で観客に示したスポーツの意義
プロ野球・楽天イーグルスの楽天グループ冠試合「楽天スーパーナイター」が、8月1日に東京ドームで行われた。試合前には人気ロックバンド「サンボマスター」が登場して演奏し、曲に合わせてダンスチーム「SOCIAL WORKEEERZ(ソーシャルワーカーズ)」と楽天イーグルスのチアリーダーらがダンスを披露するという異色のコラボレーションで魅せた。ボーカル兼ギターの山口隆さんはその後のセレモニアルピッチで、イーグルスOBの銀次さんを相手に投げて盛り上げた。試合は0対7でソフトバンクホークスに敗れたが、年に1度の”お祭り"をファンは楽しんだ。 一方、東京ドーム内のコンコースでは、スーパーナイターのテーマである「スポーツとともに、もっといい未来へ。A BETTER FUTURE TOGETHER」に合わせて作られたアトラクションやブースなどが設置され、開場と同時にファンや観客が各ブースに殺到し、列を成すなど大盛況だった。スポーツを介してどう良い未来を作っていくか。球場に訪れた人々に提示し、試合観戦の楽しみとともにスポーツの価値や意義を示す場にもなった。
サンボマスター山口さん「投げるのって気持ち良い」
昨年7月に続き2年連続の開催となった「楽天スーパーナイター」。宮城県仙台市が拠点のチームということもあり、東京でのホームゲームをファンが楽しめるのはこの日だけ。パ・リーグは東京に拠点を置くチームがないだけに、セ・パ交流戦や日本シリーズ以外で、パ・リーグ球団の試合を東京で楽しめる数少ない機会。しかも相手はソフトバンクホークスとあって、前売り券は完売していた。午後4時の開場と同時に、多くのファンが押し寄せた。普段は読売ジャイアンツのホームグラウンドということもあって、ジャイアンツカラーに染まった装飾になっている東京ドームが、この日だけはドーム内の巨大LEDモニターや、通路の装飾などそこら中が楽天一色となっていた。 初めての東京ドームでの演奏で、人生初の始球式だったというサンボマスターの山口さんは「こんなに(マウンドで投げるのが)大変なのかと思いました(笑)。でも、投げるのってあんなに気持ち良いものなんですね」と嬉しそうに話した。スーパーナイターのテーマに引っかけて、山口さんにとって良い未来とはという質問には「素晴らしい舞台で、素晴らしい方々とやらせてもらえるのも素晴らしい未来ですし、教室の片隅でパンクロックを聴いてるのも、勝るとも劣らないくらい幸せだった。大きさにかかわらず、その人にとっての色んなキラキラな未来があったらいいな」と話した。