食べて分かるその実力。ステーキはカーボンプレートで焼くのが正解かもしれない!
<&GP編集部員が買ってみた!使ってみた!>
突然ですが、鉄板(鉄のフライパン含め)が好きです! 無骨な感じがするし、炒めたり、焼いたりするだけで十分美味しい料理が完結するから。そして何より、蓄熱性が高いからステーキ好きにぴったり。 【バーナーやコンロのズレや落下を防止する裏面の五徳溝を見る】 そんな鉄板好きですが、最近、注目しているのは市場にも多く出回り始めたカーボンプレート(板)。カーボンといっても、スポーツカーのパーツや釣竿のパイプ、ゴルフのシャフトに使われている市松模様の“カーボンファイバー”ではなく、純粋の炭である“カーボングラファイト”です。金属ではなく、非鉄金属の素材になります。 気になる理由はなんといっても遠赤外線効果と、重さ。鉄板の場合、厚さ××mmと記載されていますが、蓄熱性を考えると、つい厚い方を選びがち。厚くなれば当然重くなるわけで、軽いキャンプに行きたいなんて時にちょっと持っていくのをためらいます。その点カーボンは比重が軽く、鉄と比べると1/4で、キャンプに持ち出す際に軽くて便利というわけです。 そんなカーボンプレートに、新たなアイテムが登場したので入手しました。フィールドメイクの「グリルプレート CGGP-01」(1万8550円)がそれ。果たしてカーボン製の実力を感じることができるのか。試してみました。
カーボングラファイトの特性とメリット
カーボングラファイトとは、炭を高温で熱して熱して不純物を焼き切った純度99.9%の炭。つまり炭素素材を黒鉛化したもの。一般的には工業用部品に使われることが多いのですが、なぜこんな素材が調理道具に使われたかといえば、その特性にあります。 カーボングラファイトのメリットは以下のような点が挙げられます。 1.比重が小さい 比重が小さいため軽く、重さは鉄の1/4。 2.熱膨張係数が低い 熱による反り、歪みといった変形が少ないことにつながります。 3.熱伝導率が高い 熱がよく伝わるため、加熱スピードが速くなります。 4.赤外線放射率が高い 食材内部に火が通りやすく、ふっくら調理ができます。 5.錆びない 純度99.9%のカーボングラファイトは鉄ではないので錆びません。 つまり、工業製品だけでなく、調理用製品としてもぴったりなのです。実際、某有名メーカーの高級炊飯器の内釜としても使われているほど。そして軽くて強いから、アウトドア用品としても最適な素材といえます。難点は、額面だけを見ると、まだまだ高価だという点です。