最悪の”超大型契約”に…MLB、不良債権となった大物(5)わずか1勝で”300億円超え”
メジャーリーグの世界では、球界屈指の活躍を見せる選手の超大型契約が度々話題となる。長期契約を結ぶことにより、主力の流出を防ぐメリットがある一方で、年俸に見合う活躍ができなければ、不良債権と化してしまうデメリットも存在する。そこで今回は、大型契約を結ぶも期待外れとなったメジャーリーガーを紹介する。
スティーブン・ストラスバーグ
・ポジション:投手 ・投打:右投右打 ・身長/体重:196㎝/108㎏ ・生年月日:1988年7月20日 2019年に最多勝に輝き、大型契約を勝ち取ったスティーブン・ストラスバーグだが、以降は度重なる故障でまともに稼働できなかった。 2009年MLBドラフト1巡目(全体1位)と鳴り物入りでワシントン・ナショナルズに入団したストラスバーグ。2014年に初タイトルとなる最多奪三振(242個)を獲得すると、同年から6年連続で2桁勝利を記録した。 特に2019年は33試合(209回)を投げ、18勝6敗、防御率3.32とエース級の活躍を見せ、最多勝を戴冠。 ポストシーズンでも5勝を挙げるなどチームの世界一に大きく貢献し、ワールドシリーズMVPにも輝いた。オフには球団史上最高額となる7年総額2億4500万ドルの大型契約を締結。 ところが、翌2020年は故障の影響でわずか2試合の登板にとどまると、その後も故障を繰り返し、直近3年間でまさかの1勝どまりとなってしまっていた。 2023年も身体の状態が思わしくなく、1試合も登板出来ずに同年限りでの引退を表明した。引退後も契約期間の残り3年間は年俸は支払われる。チームを世界一に導いた実績は確かなだけに、何とも歯がゆい形での引退となってしまった。
ベースボールチャンネル編集部