〈食べログ3.5以下のうまい店〉希少な近江牛のレバーまで!? コスパ最高、住宅街の穴場焼肉店
小関さん「最寄り駅は東急大井町線の九品仏駅で、商店街を環八に進んだビルにあり、地元ファミリー層に人気です。4~6名用のテーブル席も複数ある1階だけでなく地下にもテーブルがあり、広々としていて、人数多めの予約も可能です。」
店内は1階と地下の2フロア。外観、店内ともに焼肉店らしからぬ雰囲気なのは、居抜き物件をそのまま活かしたからだそう。フロアごとに異なる居心地の良さがあり、1階はファミリーやグループで賑やかに、地下は落ち着いて味わうことができ、幅広いシーンや客層にフィットする。
この店を切り盛りするのは、店主の車取良太さん。都内の名だたる焼肉店で15年ほどキャリアを積み、独立。2019年に同店をオープンした。
念願だった自分の店は「すごくいい肉もありつつ、子ども連れのファミリーも気軽に楽しめる店にしたかった」という車取さん。すごくいい肉とはもちろん、小関さんを感動させた近江牛などの銘柄和牛。
そもそも黒毛和牛のタンやハラミは非常に人気が高い一方で、1頭から取れる量は全体の1%に満たない希少部位。頭数も限られているため、仕入れ先の確保は至難の業。 つまり、出したくても出せない店が多いのが現状で、近江牛ともなればなおさらハードルは上がる。
そんな中でもbonは、滋賀県から直接近江牛を仕入れられているのだから、背景を知っている人からはかなり信頼度の高い店と評価される。 「縁があって近江牛専門の業者さんとつながることができて。それはうちの強みですね」
しかし、メニュー表には輸入のタンやハラミも並ぶ。 「がっつり焼肉を楽しみたい人から、希少な近江牛をめがけて楽しみたい人まで満足していただけるよう、幅広いメニュー構成にしています」 食べログでは「コスパ最強!」というコメントも多く、車取さんが目指した「いい肉もあって親しみやすい店」として、しっかり定着しているようだ。
無水未真空技術で近江牛のうまみを凝縮
一般的に肉は屠畜後に真空包装し、氷水で冷やし込みをしてから出荷されるが、タンやハラミにそれを行うと、開封後残った水で風味が弱くなってしまうことも。bonで提供している滋賀直送の近江牛は、冷やし込みに水を使用せず、手作業で下処理を行い一晩乾燥させることでうまみを凝縮。近江牛ならではの香りと味わいをより濃厚に楽しめる。