世界を席巻する「K-POP・韓ドラ」の他国にはない「独自の特徴」とは?...BTSからイカゲームまで
グローバル文化の主導権を
しばしば情熱的に意見をぶつけ合う自由と熱意は、柳が韓国文化のダイナミズムと考えるものの基盤になっている。不安定にも混乱しているようにも見えるかもしれないが、だからこそこの国と文化は進歩できるのだという。 現在は、韓国は世界から注目されている。しかし、明日はどうなるか、柳にもほとんど分からない。 このような不確実性に直面して、韓流を確実に広め続けるために、柳は将来への準備に特化したチームを編成した。 「こうした変化に備えるための委員会を作っているが、変化はあまりに速く、未来を予測する方法すら分からない。それでも私たちは政策立案者として、クリエーターが思い描いていることを実現できるような舞台を提供したい」 このイニシアチブは政府と民間部門から支援を受けており、科学技術部門が並行して進めている取り組みを手本にしている。 しかし、外部のさまざまな影響を受け入れて洗練させようという韓国の熱意に沿うように、国としてエンタメのポートフォリオを多様化させ、国内外の素材を融合させた新しい種類のアートを生み出すことにも力を入れていると、柳は強調する。 「私たちは既に、韓国文化を世界に発信することだけにこだわってはいない。この新しいグローバルな文化的進歩において、主導的な立場を取りたい。文化のるつぼの中からうまくいっているものを参考にして、私たちの創造性を生かしながら、生み出したものを世界に提供することができる」
トム・オコナー(米国版副編集長)