カワイくって楽しく使い倒せる、新世代フィアット「600e」に乗ってみた
インフォテイメントも大幅強化、先進装備の充実ぶりも見どころ
また先進的なインフォテイメント面も見逃せない。Googleを活用したナビゲーションシステムを備える10.25インチタッチパネル仕様のセンターディスプレイは、高輝度かつワイド画面で運転中でもとても見やすい。ホーム画面に戻るのに下方のハードキーを押す必要があるのは少し慣れが必要だが大した問題ではないだろう。 メーター内の7インチフルカラーTFT液晶モニターも各種情報を機能的に表示してくれ、ドライビングを補助してくれる使いやすいタイプ。車両周辺の安全を確認できるリアパーキングカメラや360度パーキングセンサー等も備えている。 このように各所に魅力があふれる600eだが、なんといっても今回のトピックはフィアットとして下記4つの運転支援機能を始めて採用したこと。国産車オーナーの視点からすればさして珍しい機能ではないかもしれないけれど、利便性が飛躍的に高まっている点は大いに評価したいところだ。 ●レーンポジションアシスト 任意の位置を設定し、ステアリングを握ることで位置を維持する機能。運転時のステアリングをサポート。LKAやACCはもちろん備えている。 ●アクティブランバーサポート 運転席にシートマッサージ機能を搭載。ドライバーの疲労を軽減。このクラスでの採用はかなり珍しいのではないだろうか。 ●ハンズフリーパワーリフトゲート 後部バンパー下部に足先を入れるとトランク ゲートが開く機能。閉じる時の警告音が大きめなのが特徴だ。 ●キーレスエントリー(プロキシミティセンサー付) 車両周囲 1mから遠ざかると自動施錠、車両周囲 3m以内に接近すると自動解錠。鍵を操作しないでもいいのはやはり便利だ。
ラゲッジ機能はクラス平均レベルだが、ユーティリティ機能に少しクセあり
そして日常使いで気になるのがユーティリティ面だ。こちらは標準的なコンパクトSUVモデルと同等と言っていいだろう。ラゲッジ容量は通常時で360L。後席を格納すれば最大で1231Lの積載が可能だ。ちなみに後席は左右6:4分割可倒仕様で、深さは浅めながら床下収納スペースも備えており、200V 対応普通充電ケーブルなどを収納できる。 小物収納に関してはさしたる工夫は見受けられないが、前席センターコンソールにはボックス状の大型スペースを設置。スマホのワイヤレス充電機能やUSBポートなども備えており機能的には十分だ。 ただ開口部がとても大きく、スライドシャッターなどもないのが気になったが、オプションとしてカバーが設定されていると聞き安心した次第。特筆すべき点はないものの、全体としてはソツなくまとまっている印象だった。