宮崎空港、試掘で異常なし 大量の砂鉄が反応
国土交通省航空局(JCAB)は10月20日、宮崎空港のS6誘導路周辺で19日夜から実施した試掘調査の結果、安全が確認されたと発表した。宮崎空港は通常通り運用しているが、同空港の始発に欠航や遅れが出た。 【画像】宮崎空港で実施した磁気探査 航空局によると、16日夜から実施した磁気探査で異常を示した1カ所を掘り起こしたところ、局所的に大量の砂鉄があったことが、磁気異常を示した要因だったという。安全が確認されたことから試掘部分を埋め戻し、運用開始時刻の午前7時30分から通常通り運用している。 宮崎発で欠航となったのは国内線5便。午前7時35分発のソラシドエア(SNJ/6J)の羽田行き6J52便、同時刻発の全日本空輸(ANA/NH)の伊丹行きNH502便、同時刻発の日本航空(JAL/JL、9201)の福岡行きJL3620便と、ソラシドエアの午前7時40分発中部行き6J108便、ANAの午前8時20分発羽田行きNH602便が欠航した。 また、JALの羽田行き始発である午前7時45分発のJL688便は、機材繰りで午前10時25分に出発を遅らせる。定刻ベースで宮崎を午前10時前に出発予定だった羽田行きでは、唯一の運航になる。 一方、宮崎へ到着する便に欠航は出ていない。 宮崎空港では、2日にS6誘導路のショルダー(路肩)で不発弾が爆発。16日夜から17日早朝にかけて、陸上で不発弾や遺棄砲弾を調べる磁気探査調査を実施した。
Tadayuki YOSHIKAWA