4日から本格流通 新紙幣入手は? 20年前は1年間で約6割入れ替わる “便乗”詐欺にも注意【#みんなのギモン】
■早くも都内で被害4件…詐欺に注意
小林解説委員 「警視庁によりますと、発行が迫った今年3月から新紙幣に便乗した詐欺の被害が、早くも都内でこれまでに『4件』確認されていまして、80代から90代の男女4人がおよそ1500万円をだまし取られました」 鈴江アナウンサー 「早くもこういった詐欺事件が起きていることにびっくりなんですけど、手口はどうやって行われていたんでしょうか?」
■新紙幣に便乗…詐欺の手口
小林解説委員 「犯行は『金融機関』を名乗る人物から電話がかかってくるというもので、『7月から古い紙幣は使えなくなるので新しい紙幣と交換します』といった、ウソの内容を話してきます」 「そして、職員を装う人物が被害者の自宅を訪れて、現金を見せると…『この場では交換できないので、一度預かります』などと新紙幣をもってくるといった話をして、現金を持ったままその場を立ち去ってしまうんです。そのまま、現金は戻ってこなかったということなんです」 忽滑谷アナウンサー 「改めてですが、古い紙幣が使えるということなんですよね?」
■明治18年発行のものも…現在使える紙幣25種類
小林解説委員 「はい、もちろん使えます。日本銀行によりますと、現在有効な紙幣は25種類あって、福沢諭吉、樋口一葉、野口英世の旧紙幣はもちろん使えますし、2000円札も変わらず使うことができます」 「ところで、桐谷さん。古いお札って、どれくらい古いものまで有効かわかりますか?」 桐谷キャスター 「どれだけ古くても、今でも使えるという認識でいます」 小林解説委員 「はい。答えは、一番古いものでは『明治18年(1885年)発行された“大黒さま”の一円札 』が、現在でも使うことができるということなんです」 鈴江アナウンサー 「子どもたちにとってもお札のデザインが変わるって、初めての体験だと思うので、今でも使えるよとちゃんと伝えたいと思います」 小林解説委員 「みなさんが持っているおなじみの紙幣は、今後も有効ですので、『紙幣が使えなくなる』といった言葉はウソです。詐欺には十分、ご注意ください」 (2024年7月4日午後4時半ごろ放送 news every.「#みんなのギモン」より)
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