阪神・前川 爆発プロ初4安打!タイムリー2本 「負けたので。明日勝たないといけない」自分よりチーム
「DeNA9-6阪神」(20日、横浜スタジアム) 喜べない活躍だった。阪神・前川右京外野手がプロ初の4安打。劣勢で放った2本の適時打も逆転にはつながらなかった。「今日負けたので。明日勝たないといけない」。自分よりチームの結果に目を向けた。 5点差に広げられた直後の四回は沈滞ムードを変えた。1死一、二塁。森唯の内角カットボールをコンパクトなスイングで捉え、右翼線への適時二塁打。4試合連続打点で反撃の口火を切った。2死二塁からは二走として木浪の中前打で三塁を蹴って本塁へ。際どいタイミングながらヘッドスライディングで3点目を生み出した。 再び2点差に広げられた五回も打線を鼓舞した。下手投げの中川颯に対して2死一塁から高めの直球を引きつけ、左前に打ち返して好機を拡大。梅野の適時打につなげた。「1本目のタイムリーと2本目のレフト前が良かった。上向いてきそうな感じの打席だったので、その2打席は」と手応えをつかむと、八回無死も中前打。九回2死二塁は森原の低め直球に詰まりながらも遊撃後方に落とす中前適時打とした。 9月は13試合で3度目の猛打賞となり、34打数13安打で打率・382と絶好調だ。ただ、21日のDeNA先発は左腕・浜口。岡田監督は「調子ええから左(投手の時に)いって崩すと嫌やしな」と話しており、ベンチスタートとなる見込みだ。 絶好機での代打起用が濃厚。「勝てるように準備して頑張ります」。ラッキーボーイとなりつつある21歳は一振りにかける。