[特集/海外組100人超の時代がやって来た! 欧州サムライ勢力分布 01]好調クラブで個性が光る! 助っ人サムライの無双タイム
移籍の噂が絶えない久保。猛威を振るうセルティック3人衆
スペイン1部でプレイしているのは久保建英(レアル・ソシエダ)、浅野拓磨(マジョルカ)の2人しかいない。 久保はレアル・ソシエダの攻撃の中心として活躍してきたが、今季は第2節のエスパニョール戦で先発メンバーから外れ、途中出場で決勝の1点をゲット。起用に不満を表すようなパフォーマンスで話題になった。それ以外の3試合は先発で起用されているが、主力の移籍もあり、久保自身にも移籍の噂が絶えない。高度な技術とセンスは定評があるが、より大きなクラブに移籍するかどうかの分岐点になるシーズンかもしれない。 対照的に浅野は今季からスペインへ参戦。マジョルカでも快足ぶりを披露、3試合に先発、1試合は交代出場と主力に収まっている。ドイツでも認められたスピードと意外性のあるランはスペインでも健在だ。 イタリア1部は鈴木彩艶の1人のみ。ただ、GKというところが貴重である。欧州のビッグクラブでプレイしたGKはこれまでいないが、鈴木にはその可能性がある。 スコットランドの名門、セルティックには古橋亨梧、旗手怜央、前田大然の3人がプレイしている。古橋は俊敏な動きと得点力でクラブを代表する選手の1人になっている。もともとユーティリティー性は高く、マンチェスター・シティへの移籍の噂もあったように高い評価を得ている。 前田はスピードスターとして活躍、旗手もMFの重鎮となった。アンジェ・ポステコグルー監督が昨季プレミアのトッテナムへ移ったことで日本人獲得ブームも終了したようだが、3人とも主力として不可欠な存在だ。 文/西部 謙司 ※ザ・ワールド2024年10月号、9月15日配信の記事より転載
構成/ザ・ワールド編集部