[特集/海外組100人超の時代がやって来た! 欧州サムライ勢力分布 01]好調クラブで個性が光る! 助っ人サムライの無双タイム
昨季は負傷で長期欠場を余儀なくされた三笘だが、復帰後は開幕戦から得点するなど攻撃の中心として活躍している。プレミアリーグの特徴はフィジカルの強さで、とくに守備の厳しさ、真剣さは他国のリーグと比べても抜きんでている。そこで無双できる三笘の実力は世界でもトップクラスと言っていいだろう。 今季、オランダのAZからサウサンプトンに移籍した菅原は3試合連続で先発出場。右サイドの守備には定評があり、ブレントフォード戦ではプレミア初得点も記録。世界一タフなリーグでのさらなる進化に期待 したい。 やはり今季からクリスタル・パレスに加入した鎌田大地も主力の地位を築きつつある。ボランチもシャドーもこなし、飄々としたプレイぶりと独特の戦術眼はプレミアでも異色の選手と言えるかもしれない。チームにフィットすれば同じタイプがいないだけに不可欠な存在になりうる。 欧州5大リーグの中でも図抜けているプレミアだけに、そこで主力として活躍していればワールドクラスと認定できる。
守備型が多いドイツと攻撃型が集まるオランダ
ブンデスリーガで主力となっているのは板倉滉(ボルシアMG)、堂安律(フライブルク)、町野修斗(キール)。すでにボルシアMGの守備の重鎮となっている板倉は空中戦の高さ、タックルの深さといったCBとしての守備力だけでなく、MFでも起用されたこともあるように足下の技術も高い。冨安健洋、伊藤洋輝もそうだが、日本人CBの特長として技術の高さがあげられる。いずれもボランチとしてもプレイできるタイプである。 堂安律はキレのあるドリブルと正確で強い左足のキック、運動量もあり安定感のある右サイドのアタッカーとして定着。キールのブンデスリーガ昇格に貢献した町野は開幕から2試合連続で先発フル出場。開幕戦では得点も決めている。昨季は5得点4アシストで、ラストパスを送る能力も高い。 マインツに加入した佐野海舟も早くも主力の扱い。2試合で175分間プレイした。ボール奪取能力が高く、かつてブンデスリーガのデュエル王だった遠藤航を継ぐかもしれない。 ブンデスリーガはプレミアに次ぐフィジカルなリーグだが、日本人選手の献身性は高く評価されていて、欧州の中でも日本人選手がフィットしやすい環境といえる。先発起用されている選手たちはいずれもフィジカル能力が高く、守備型の選手が多いのは他のリーグとの違いかもしれない。