[特集/海外組100人超の時代がやって来た! 欧州サムライ勢力分布 01]好調クラブで個性が光る! 助っ人サムライの無双タイム
かつての欧州挑戦は、国内のトップ選手が集う日本代表の中でも、さらにトップ選手のみにチャンスが与えられるものであった。しかし、日本サッカー界を牽引してきた先人たちの功績もあり、今や日本人選手が欧州クラブでプレイすることは当たり前となっている。それどころか、近年は欧州のトップリーグでチームの中心としてプレイしたり、各国のスター選手が集まるビッグクラブでプレイすることも珍しくない。 そして、今季もまだ始まったばかりではあるが、チームの中心として違いを見せつけているサムライが多い。すでにチームで絶対的な立ち位置を確立している三笘薫や板倉滉、久保建英、守田英正、伊東純也……。新天地で早速チームのキーマンになりつつある菅原由勢や鎌田大地、佐野海舟、鈴木彩艶……。「世界一」を目標に掲げる日本サッカー界の今後を担うのは彼らだ。
登竜門のベルギーと最高峰のプレミアリーグ
国別で最も多いのはベルギー1部で15人。日本人選手を積極的に獲得しているシント・トロイデンに6人という事情もあるが、ベルギーリーグは欧州でステップアップしていくための入口として機能しているからだ。欧州で最も早くアフリカから多くの選手を獲得していた過去もあり、外国籍選手にとっての登竜門になっている。 多くの日本人選手がレギュラーとしてプレイしているが、注目はサンジロワーズの町田浩樹。開幕から6試合すべてに先発出場している。190cmの長身で左利き。日本代表にも選出されていてW杯予選の中国戦、バーレーン戦で先発出場した。似たタイプとしてバイエルンへ移籍した伊藤洋輝がいるが負傷で出遅れている。日本代表で絶対的なDFだった冨安健洋は負傷が多く、町田はその穴を埋める有力候補となっている。ベルギーからステップアップする可能性も高そうだ。 ベルギーに次いで日本人選手が多いのはイングランドとドイツ。イングランドは1部に5人、2部8人。ドイツは1部9人、2部5人。欧州最高峰のプレミアリーグに所属するのは三笘薫、冨安健洋、鎌田大地、遠藤航、菅原由勢。チームで主力としてプレイしているのは三笘(ブライトン)、菅原(サウサンプトン)。