大谷翔平の31&32号にトラウト、敵将、クレメンス四男が驚愕…「とてつもない選手にミスは許されない」
エンゼルスの大谷翔平(28)が5日(日本時間6日)、本拠地で行われたタイガース戦に「3番・DH」で出場、3回の第2打席に31号2ラン、7回の第4打席に32号ソロを放ち、今季6試合目のマルチ本塁打で10―0勝利に貢献した。大谷は日本人選手として5人目となる通算500安打をマークした。またヤンキースのアーロン・ジャッジ(30)も3試合連続の54号を打ち、ア・リーグのMVP争いも激しくなってきた。米メディアは大谷の鮮烈な2発を同僚のマイク・トラウト(31)の30号と共に称えた。
ネビン監督代行「大谷とトラウトの打球音は違う」
審判さえすぐには判断できない強烈な超低弾道ライナーだった。3回一死二塁。第1打席からライトフェンス直撃のもう少しでホームランの二塁打を放っていた大谷は、タイガースの先発左腕、タイラー・アレクサンダーが、外角に投じた90マイル(約145キロ)のストレートを捉え、打球はライトフェンスに一直線。すぐには本塁打のジャッジがされず、打球が跳ね返ってきたため、大谷は全力で二塁まで走ったが、そこで本塁打の判定。打球があまりに速すぎたのだ。さらに7回の第4打席、今度は対照的に左中間に大きなアーチを描いた。 大谷は、今季最多となる111球、8回を投げたアストロズ戦の翌日となる4日(日本時間5日)の試合を暑さと疲労を考慮されて“休養“していた。その中1日のリフレッシュの効果がいきなり出たような大爆発だった。 MLB公式サイトによると、大谷の1シーズン6度目のマルチ本塁打は、トロイ・グロースが2000年に記録して以来となる球団タイ記録だという。 同サイトは、「大谷(31号、32号本塁打)、トラウト(30号)がショーを公演」との見出しを取り、「エンゼルスのスーパースター、大谷とトラウトはタイガースに抑え込まれることはなかった。トラウトと大谷が同じ試合で本塁打を放ったのは21度目で今シーズン7度目だった」と、エンゼルスが誇る2大スターの競演を称えた。 トラウトの30号到達はキャリア7度目。フィル・ネビン監督代行は、「彼らの打球音は少しばかり(他と)違うものだ。最初の2打席でライトに打ったショーヘイの打球は、変化球をしっかりと待っていた。(7回の)左中間への本塁打については、外角の球をあそこまで打つことができる選手は多くないだろう」と語ったという。 さらに大谷と競演したトラウトのコメントも紹介。 「フィールドでは(大谷と)いつも競い合い、お互いにチームのためにいいプレーをしようと奮闘するものさ。彼は特別、スペシャルな野球選手だ。残り27試合が楽しみ。見ていて楽しい」 トラウトは頼もしい同僚を称えた。 また同サイトはヤンキースのジャッジが54号を放ったことを伝え「(昨季)ア・リーグMVPの大谷は、54号を放ったジャッジとともに、今シーズンも再びこの賞の争いに残っている。大谷は、この7試合で5本塁打を打ち、土曜日の登板でアストロズを8回1失点に抑え、打席とマウンドの両方で勢いを増している。ア・リーグMVPに3度選ばれたトラウトは、大谷とともに成功を収めようと競い合うことへの楽しみや、終盤戦へ向けてのア・リーグMVP争いについての期待を興奮と共に明かした」とした。