ホリエモン出資の宇宙ベンチャーが戦略発表(全文2)超小型人工衛星の需要が拡大
超小型人工衛星打ち上げの課題
これも文字小さいですけれども、現在超小型人工衛星といわれる人工衛星が宇宙に行くのに、かなり大型ロケット、一番上にファルコン1だったりソユーズというロケットの名前が書いていますけれども、これは大型ロケットといわれるロケットで人工衛星が打ち上がっています。こういうふうに、かなり大型の人工衛星で打ち上げというのはすでに行われているんですけども、こういう大型ロケットではたくさん人工衛星を集めて相乗り、いっぱい混載して一気に打ち上げるという方式を採られているというところです。 こうすると打ち上げの期間、打ち上げをできるロケットが数少ないというところで、半年から1年程度、予約しても打ち上げに待つだとか、打ち上げの時期、この時期に本当は打ち上げてほしいんだけれども予約待ちですよとか、ロケットが不足しているので待ってくださいなんてことが今行われている、需要と供給が一致していないというところです。 また、最適な軌道が選べないっていうのも大きな問題です。例えば人工流れ星をやろうとしている日本のベンチャーのALEさんという会社がありますけれども、彼らの人工衛星っていうのは打ち上げ後、1年ぐらい掛けて目的の軌道に移動しています。宇宙に行ってから1年ぐらい仕事ができずに、軌道、居場所を変えるために仕事ができないというような状態です。これはなぜかというと、大きなロケットで一遍に打ち上げられて、まとめて、本当は行きたいところじゃないところに行って、移るからですね。 こういうふうに好きな軌道が選べないっていうのは人工衛星のプレーヤーにとって大きな障害になっているというところです。また1回の打ち上げコスト、この1プロジェクトが数十億ですよ、数百億円ですよっていうプロジェクトだと、なかなかチャレンジングなことができないということで、人工衛星の使い方もかなり制限されている。チャレンジングなミッションだったり、チャレンジングな新しい部品を使いたいっていったときにかなり制限があると。こういうところの解決が小型ロケット、われわれが開発しようとしている超小型ロケットZEROで解決できるというふうに考えているところです。 民間であったり、われわれのようなベンチャーの発想によって徹底的な低コストでできることによって需要は満たされると思っているんですけども、現状世界中でこういう小型ロケットができているっていうのはRocket Lab、アメリカ、ニュージーランドの会社ですけども、Rocket Lab1社のみというところで、まだまだ需要と供給のバランスっていうのはかなり需要過多な状態、供給不足というところです。 われわれのコンペティター、競争相手になる会社っていうのも数多く出てきています。一説には本当に出きたばっかりの会社も含めて、小さい会社も含めて考えると100社程度世界中で小型ロケットをやろうとしているプレーヤーが出てきているというふうにいわれていますけれども、実際に開発状況の公開しているところであったり実際の計画を見てみると、本当に実現可能と思われるのは数社に限られるなというふうにわれわれは考えています。 で、その開発競争の中で、われわれは観測ロボット、およびZEROの基礎研究までやっていて、かなりの要素要素の技術を持っているというところで、開発状況としては大きくは遅れてはいないというふうに考えているところです。きちんとこれから開発できれば世界で負けないロケットがつくれるというふうに確信をしているというところです。