ホリエモン出資の宇宙ベンチャーが戦略発表(全文2)超小型人工衛星の需要が拡大
堀江氏「狙うのは小型衛星打ち上げ市場」
こちらのロケットなんですけれども、われわれが狙っている市場というのは小型衛星打ち上げ市場ということで、まずはこちらのほうを、最近、ペイロード、衛星が今、電子部品の技術が発達してめちゃくちゃ安くなっていたりとか、ちっちゃくなっているということで、こういった、小型衛星打ち上げロケットのニーズがめちゃくちゃ増えております。 たぶんわれわれのガチライバルであるニュージーランド発のRocket Labさんとか、何社かが、Rocket Labさんは打ち上げ成功されたんですけれども、何社かがそのマーケットを狙って切磋琢磨しているような状況で、われわれも多少乗り遅れておりますが、なんとかキャッチアップしていきたいなと思っております。 この市場は、皆さん思っているよりも大きなマーケットがあるというふうに私、思っておりまして、僕はもともとIT企業の経営者だったんですけれども、ITがまだ、インターネットのスピードが遅くてインターネット回線につなぐのが高かったころ、インターネットの可能性を僕らは信じてそういったマーケットで頑張っていたんですけれども、こんな遅い回線でこんな高い回線使いものになるかというふうに言われたりとか結構してた時代がありました。ちょうど今そういう時代に似ているのかなと。 つまり、今、顕在化している小型衛星打ち上げマーケットの需要なんか、たぶん想像も付かないぐらいのマーケットが僕は広がっているというふうに思っておりまして、ですので、われわれのもちろん打ち上げロケットのニーズも、今まで以上にどんどん大きくなっていくと思いますし、世界のそういった打ち上げのマーケットも大きくなっていくと思うし、僕らが考えもつかなかったような宇宙の利用方法を考えて、チャレンジする人たちが増えていくだろうなと思っています。 僕はここのボトルネックになっているのが衛星の打ち上げコストですね。ロケット1本当たりのコストというのがめちゃくちゃ今は高いと。最低でも何十億というマーケットですので、こちらを桁1つ、2つ下げていろんなアイデアを持っている人たちが簡単に利用できるようなロケットになればいいなというふうに思ってチャレンジしております。その辺がわれわれの大きなチャレンジです。 そしてもちろんわれわれ、なんで液体燃料ロケットでかなり大変なんですけれども、頑張って打ち上げをしようとしているかというと、当然そのあとにはさらに大型のロケットの開発だったりとか、有人宇宙船の開発だったりとか、そういったところをどんどん進めていきたいなというふうに計画しておりますので、ぜひまずはZEROを、あと2~3年は掛かると思うんですけれども、こちらのほうをぜひ応援していただければなというふうに思っています。よろしくお願いします。 司会:堀江貴文からご説明をさせていただきました、ありがとうございます。ではどうぞお席にお戻りください。 では続きまして社長の稲川からZEROロケット、およびインターステラテクノロジズの事業戦略についてお話しいただきます。稲川社長、お願いいたします。