「結婚できるようになったら、式に呼ぶからね」ゲイの結婚相談所が感じる「社会が生んだ」異性愛と同性愛の違い【いいふうふの日】
ーー「婚活に限らず、ゲイの人に幸せになってほしい」。そんな思いが一貫していると感じました。ブリッジラウンジやコンサルタントの公式Xには、成婚された方や会員さんから、日々差し入れやお土産がある様子が見えます。その理由が分かったような気がします。 本当にありがたくて。好きな食べ物をわざわざ買ってきてくださったり、体が弱っている時には漢方を差し入れてくださったりする方もいて。写真を撮って、元気をもらいたい時に見返しています(笑) ただ同時に、男性同士のサービスがもっと「当たり前」になってほしいとも思っているんです。30代は男女の結婚相談所で働いていましたが、お菓子をいただいたのは2回でした。回数を覚えているくらい、特別なことだったんです。 男女の結婚相談所の利用者様にとっては、こういうサービスは存在していることも、会費を支払っているからサポートされることも「当たり前」なんですよ。でもブリッジラウンジの会員様は、これまでの経験から、そうは感じていないんだなと痛感します。 それはきっと、目の前に「異性愛が前提」の社会や会話が広がっているから。 今回私が葛藤しつつも、結婚相談所の仕事を通して感じてきた異性愛と同性愛の違いを真正面からお話ししようと思ったのは、一秒でも早く変わってほしいからです。 そのためにはきっと当事者だけでなく多くの異性愛者が、「自分の中の当たり前」がそうではないと思いをはせたり、当事者が直面する生きづらさなどの実情を正しく知ったりする必要があると思うんです。 今回お話ししたことが、そういったきっかけになったら、とても嬉しいです。 ◆ *ハフポスト日本版は「いいふうふの日」に合わせて、ゲイの恋愛・お見合いを特集しました。この企画は、佐藤雄が担当しました。