羽生善治「永世七冠」どうスゴい? 次はタイトル100期と最年長記録に期待
羽生さんは47歳だが「将棋は柔軟でまだ若い」
羽生竜王・棋聖に死角はないのでしょうか? 実は2016年には名人を失ったほか、自身初の公式戦6連敗を喫するなどここ数年、過去の絶対的王者の姿が揺らぐ面も見られます。 古作氏は「中原十六世名人が40代半ばを過ぎて頭の中の将棋盤が暗くなった、とおっしゃったように、45歳ぐらいがプロ棋士にとって大きな分岐点の年齢だろう」とみます。羽生さんは現在47歳。「将棋の内容としてはいまだに最新戦型を指しこなし、先入観にとらわれず、柔軟に戦っており、まだまだ若い。だがやはり体力を維持することが大きな課題でしょう。タイトル戦を続けてこなすことは激務。また将棋界の顔として対局以外の公務も多く、コンディションを整えることも大変ではないか」といい、年齢の壁とどう戦うか注目しています。 将棋界では大山康晴十五世名人が56歳で王将を獲得したのが最年長記録。「羽生さんは記録をかなり意識している。100期は当然視野に入るとして、最年長タイトルも狙っているでしょう。また鮮烈デビューした藤井聡太四段など強い若手の存在も刺激になっているはず。将来藤井さんとタイトル戦であいまみえるということもモチベーションになるのではないか」と話しています。