K-POPとJ-POPの良いところを取って“できている”――道なき道を進むJO1が目指す「トップ」 #なぜ話題
2022年、2023年と『NHK紅白歌合戦』に2年連続出場を果たしたJO1。彼らは、韓国のサバイバルオーディション番組の日本版『PRODUCE 101 JAPAN』出身の11人グループだ。そうした経緯から、結成当初はK-POPの美学も感じさせたが、キャリアを重ねるうちに独自のスタイルを確立。一方で、俳優業や声優業、バラエティー番組出演など、個別の活動も目立ち、それぞれが得た成果をグループに還元して、新たな彼らなりの形で、着実に次の新たなステージへと進んでいる。メンバーは自分たちをどのように見ているのか、JO1の川尻蓮、川西拓実、河野純喜に話を聞いた。(取材・文:まつもとたくお/撮影:宇佐美亮/Yahoo!ニュース オリジナル 特集編集部)
満足しているメンバーはひとりもいなかった
JO1は今年3月1日から5月6日まで、『JO1 Exhibition “JO1 in Wonderland!”』と題した展覧会を開いた。同展は不思議な世界に迷い込んだかのような体験と、彼らの4年間の軌跡と未来を紹介するもので、飾られた衣装や写真の展示を見ると、彼らがデビューから現在まで濃密な時間を過ごしてきたことがよく分かる。 「怒濤の日々でした。本当に駆け抜けてきたなっていう感覚がありますね。今、“デビューしたのが昨日のようだ”みたいなことを言いかけたんですけど、実はそうでもない。この4年間でいろいろな経験をさせてもらって本当にありがたかったなって思います」(河野)
「体感だとあっという間だったんですが、振り返ってみるとやはりいろいろなことがあったと思いますね」(川尻) 「長かったようで短かったです。僕は活動を始めてから2年目ぐらいの記憶が薄くて、そのあたりは気持ちが大変だったような気がします。いちばん悩んでいた頃かもしれません」(川西) JO1の音源デビューは2020年3月。新型コロナウイルスの感染対策で行動が制限され始めた時期と重なる。11人のメンバーは、そんな状況下で動き出した。 「目指すゴールは一緒なんですけど、やり方とか方法の違いとか小さなことで何回も揉めてけんかもして、その度に話して、時を重ねて、本当にいいチームだなって言えるようになったのは去年くらいからかもしれません」(河野)