K-POPとJ-POPの良いところを取って“できている”――道なき道を進むJO1が目指す「トップ」 #なぜ話題
それでも、「紅白」でも歌唱することになる「無限大」を収録したデビューシングル『PROTOSTAR』はチャートでトップに輝き、以降も楽曲を出せば必ず大ヒットを記録。早い段階から上昇気流に乗った感がある。 「満足しているメンバーはひとりもいなかったはずです。1位になるのはありがたいし、もちろんすごく嬉しかったんですが、僕らのパフォーマンスの力があればもっと上にいけると思っていました」(川西) 「1位は“獲らせてもらっている”感じでしたね。むしろ『僕らって本当にイケてるのかな?』って思いのほうが強かったです」(川尻) 「そう、その気持ちはいまだにありますね。自分たちはまだまだっていうのは」(河野)
ブレークを果たしてもコロナ禍は続いたため、ファンと直接触れ合う機会をつくることがなかなかできなかった。メンバーらはこの時期、どのような思いで過ごしていたのだろうか。 「こういう予想もつかないことって今後も起こりうるだろうし……。とにかくできることを何でもやっていましたね。おうちバージョンのダンス動画を撮ったり、ひとりでできるコンテンツを自宅で撮影したり」(川尻) 「コロナの流行とほぼ同時にデビューってあまりないケースなので、それを経験した僕たちとJAM(JO1のファンの呼称)の絆はより強くなったと思います」(河野) 「僕も最初の頃はそういう思いだったんですけど、無観客でやるのが当たり前になってくると、この状況は嫌だと感じるようになって……。災害とかもそうですけど、やっぱり“あたりまえ”に慣れることがいちばんダメなんじゃないかって思って。それで僕、防災バッグを買って自宅に置きました。みんなも絶対置いたほうがいいです」(川西)
コロナ禍の渡韓で2週間の完全隔離
サウンド面で一歩前進したと思えたのが、2021年4月にリリースした「Born To Be Wild」だ。ファンクをベースにした華やかなサウンドメイク、美しいダンスフォーメーション、シャープかつ透明感のあるボーカル&ハーモニー。いずれも当時の社会の閉塞感を打ち破るようなポジティブなオーラを放っていた。 「確かに『Shine A Light』(2020年)までは、みんながまだちょっとビビっていた感じがしていたけど、『Born To Be Wild』あたりから、自信が出てきたなっていうのを感じたんですよね」(川尻) 「この曲のミュージックビデオ撮影で久しぶりに韓国へ行くことができたんです。しばらくコロナ禍で渡韓できなかったけれど、この頃やっと行けたんですよね。それで久しぶりに振り付けの先生と会えたんですが、ゴリゴリにしごかれました(笑)」(川西)