練習の合間に笑顔を見せる近本（撮影・田中太一）

　「阪神（降雨中止）ＤｅＮＡ」（１２日、甲子園球場） 　阪神の近本光司外野手（２９）が１２日、大瀬良攻略を誓った。１３日・広島戦（甲子園）の相手先発を報道陣から伝え聞くと、表情は変わらなかったものの少しばかり声のトーンが上がった。 　「そうなんですね、大瀬良さんなんですね。打てるように頑張ります」 　今季の対戦成績は１２打数４安打で打率・３３３。昨季も７打数５安打で打率・７１４をマークしている。２年連続で結果を残していることからも、脳裏にはバッチリと打てるイメージが焼き付いているはずだ。 　クリーンアップには森下、大山、佐藤輝と得点圏打率リーグトップ３が並ぶだけに、その前を打つ１番打者が得点の鍵を握る。５月８日・広島戦（甲子園）では三回に先頭の近本が右前打を放ち、二盗も成功させて得点を演出。１３日は今季の広島戦２戦２勝の高橋が先発するだけに、同様の形で初回からかき回して先制点を奪うことができれば、勝機をグッとたぐり寄せられるはずだ。 　この日は試合開始３０分前の雨天中止を受けても「変わらない」と意に介さず。２位・広島との対戦にも「僕らは勝つだけなので。いつも通りやりたい」と落ち着いた様子で話した。 　８月は打率・３９０を記録するなどして自身初の月間ＭＶＰを獲得。９月も打率・３００と役割を果たしている。今後も変わらない活躍を遂げれば、自然と勝利は近づく。