「一線を超える奴がいる」「ルールブックに書いていないからOKじゃない」J1町田の誹謗中傷への「法的措置を取る」声明がさらなる“炎上”を呼ぶ“泥沼騒動”
「競技規則には『これはしていい』とか、あるいは『これはダメ』とひとつひとつ具体的に書かれているわけではない。なので、審判員は競技規則に書かれている内容や競技規則の精神をベースに、安全かつ公平で、お互いにフェアで、対戦相手をリスペクトする試合を最後までやる、といった精神のもとでジャッジしていく」 つまり藤尾の行為が、フェアプレーの精神と対戦相手へのリスペクトに欠けていたと判断され、JFAにも支持された。これに対して黒田監督は、ボールに水をかける行為は自身が指示したものではなく、今シーズンの序盤戦でPKを外した失敗がある藤尾が考えついたルーティーンだと説明。さらにこんな見解を示していた。 「こちらとしては藤尾のルーティーンがダメだとも、あるいはいいとも言わなかった。そのなかで審判委員会が、この件をテーブルの上に乗せて議論してくれたのはありがたいと感じている。われわれはそれを意気に感じて、藤尾もさらに成長するために、ボールに水をかけなくても成功させるだけのスキルやキックを身につけていく必要性もある。その意味でお互いに成長できるチャンスにできれば」 さらに8月31日の浦和レッズ戦では、町田がピッチ脇の複数箇所にあらかじめ置いていたロングスロー用タオルを巡ってひと悶着が起こっている。 町田は武器であるロングスローの際にボールをタオルで拭き、表面が滑るのを防いでいた。青森山田高時代から徹底してきたルーティーンでもあり、雨中での開催となった浦和戦では、複数のタオルを入れたビニール袋を設置。これを浦和のフィジカルコーチが撤去し、さらにタオルを取り出して顔や頭を拭く行為に及んでいた。 ロングスロー時のタオル使用に関しても、競技規則内ではまったく言及されていない。こうした状況を受けて前出の佐藤マネージャーはこう言及していた。 「このあたりは基本的に、すべてで審判員が間に入って何かをする、という形にはならない。置く場所などを含めてリーグとも話を詰めながら、みんなが『そうだよね』と言える着地点を見つけながらやっていければ、と思っている」 しかし、広島に敗れて3位に後退した28日の首位攻防戦でも、タオルを巡る場外戦が勃発した。タオルが入ったビニール袋のうち、広島のウォーミングアップエリア近くに置かれたものをリザーブの選手たちが撤去。町田のスタッフが再び設置すると、ビニール袋のチャックを開けてペットボトルの水を注ぎ込む行為にも及んだ。 試合中から激高し、第4審判員を介して抗議を繰り返していた黒田監督は、試合後の公式会見でも「もちろん抗議します。やられ放題なので」と明言。広島側の行為を非難しながら、こんな見解を示していた。