インドネシア産業相が米アップルと投資協議 進展示唆
[ジャカルタ 7日 ロイター] - インドネシアのアグス産業相は7日、米アップルのニック・アマン・グローバル政府渉外担当副社長ら幹部と面会し、アップルがインドネシアに投資する可能性について話し合った。 アグス氏は記者団に対し、アップルの新たな投資の提案を巡る交渉が進んでいるとして「この案件に関するスケジュールは設定していないが、中身の目標は設けた」と語った。アップルの提案内容や、インドネシア側の要求に関する詳細については明言を避けた。 インドネシアは国内で販売するスマートフォンを巡り40%以上の部品を国内製造とするように規制で定めている。この要件を満たせなかったため、アップルが昨年導入したiPhone16は販売が禁止された。 アップルはインドネシアに製造施設を持っていないものの、2018年以降にアプリ開発者養成施設を国内に設けたことで旧機種の販売は許可されている。 インドネシアの別の閣僚は昨年、アップルが規制を順守して販売禁止を解除するため、スマホなどの部品を生産する工場に10億ドルを投資すると申し出たと語っていた。 アグス氏は詳細について認めなかったものの「10億ドルだとしても十分ではない」と述べた。 アマン氏は面会後、詳細については明らかにせずに「素晴らしい話し合い」だったと語った。