インド、公害対策でLNG重視の方針-トラック輸送巡り義務化検討
(ブルームバーグ): インドはトラック輸送による公害を減らすため、液化天然ガス(LNG)に注目している。
政策の草案によると、石油・天然ガス省は既存の長距離トラックについて、3分の1をディーゼルからLNGに転換するよう奨励する計画。また、新規のトラックに関しては3分の1をLNGで走行させることを義務付ける方針。
LNGの二酸化炭素(CO2)排出はディーゼルより約4分の1少ないため、こうした狙いを定めたアプローチは公害対策に有効だと同省は説明。人口世界一のインドは公害がひどく、エネルギー関連のCO2排出のほぼ15%を運輸部門が占めている。
石油・天然ガス省によれば、LNGトラックへの移行加速に向けた措置として、転換奨励策や通行料の一部引き下げ、輸送契約におけるLNGトラックの優先権付与などが考えられるという。
モディ首相はエネルギーミックスに占める天然ガスの割合を、6%から2030年までに15%に引き上げるという目標を掲げている。
ブルームバーグNEF(BNEF)によると、中国ではLNGを動力とするトラックは現在、このセグメントで新車販売台数の約2割を占めている。
原題:India Plans to Push LNG for Trucking in Bid to Curb Emissions
(c)2024 Bloomberg L.P.
Rakesh Sharma