日銀マイナス金利 効果はあるが“短期的な劇薬”
※追記(2016年2月4日) 日本銀行が追加で発表した資料(Q&AのQ8)によると、当初、マイナス金利が適用されるのは約10兆円となるとのこと。その後は、記事にあるように日銀当座預金増加分にマイナス金利がかかるが、ただし、ゼロ金利適用の「マクロ加算残高」の増加分は差し引かれる。式で表すと、今後のマイナス金利による金融機関の支払額は、 (当初マイナス金利適用額10兆円+(1)日銀当座預金増加分-(2)マクロ加算残高増加分)×(3)マイナス金利 となる。すなわち、今後の金融政策では、従来の(1)の指標に加えて、(2)マクロ加算残高増加分と(3)マイナス金利水準が注目されることになる。 (釣 雅雄・岡山大学経済学部准教授)