物価高騰の韓国、学習塾の授業料が値上げラッシュ…各地で保護者が「悲鳴」
【12月06日 KOREA WAVE】韓国で、物価高騰の波が学習塾の授業料にも押し寄せ、保護者たちが頭を抱えている。各地で塾費用の上限が引き上げられ、さらに突然の「値上げ通知」に怯える家庭も少なくない。 小学生2人を育てる京畿道在住のキムさんは最近、塾費用の値上げ通知を受け取り、困惑している。数学塾は月3万ウォン(約3300円)、英語塾は月5万ウォン(約5500円)上がり、2人分で月16万ウォン(約1万8000円)の負担増だ。「教材料の値上げもあったのに、塾費用まで上がると、家計のどこを削ればいいのかわからない」と嘆く。 また、ソウルで幼稚園児を通わせるパクさんは、通わせている英語幼稚園(幼児語学塾)を続けるか迷っている。大手フランチャイズの幼稚園が来年の授業料値上げを予告しているが、具体的な金額が明らかでないためだ。「電話では月10万~20万ウォン(約1万1000円~2万2000円)上がる可能性があると言われた。幼児の場合、途中で塾を変えるのが難しいのに、いつどれだけ上がるのかわからないのが不安だ」と語った。 韓国では全国的に授業料調整基準が引き上げられている。これは地域教育庁が科目ごとの1分当たりの単価を定め、塾費用の上限を示す制度だ。調整基準は、物価上昇率、人件費、賃料上昇率などを考慮し、調整委員会で決定される。 京畿道の九里南楊州教育庁では、来年1月から小中高校の補習塾の単価を7.6~8%引き上げることを決定した。外国語科目では、初級(幼児)と中上級に区分を変更し、中級の場合、1分単価が226ウォン(約25円)から250ウォン(約28円)へと10.6%引き上げられることになった。 また、光州や仁川の教育庁も既に調整基準を引き上げており、仁川では小学生向け補習科目の授業料が16.7%上昇、中学生は13%、高校生は10.7%上昇した。 (c)KOREA WAVE/AFPBB News
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