「失礼なことを聞くようだけど……」外国人が不思議に思う、日本人女性の徹底した「白肌信仰」
「失礼なことを聞くようだけど、日本人女性はSPF50の日焼け止めを塗らないと外出しないって本当?」とは、先日ロシア系の知人に恐る恐る聞かれたフレーズです。 【画像】日本人がブルベ冬? パーソナルカラー診断は4タイプある
◆ヨーロッパでは「小麦肌」が羨望の的
確かに筆者の住むヨーロッパでは、シミ・シワ・ソバカスの3点セットがどれだけ増えようが、こんがりと焼けたセクシーな肌は「リッチなバカンスを享受できるぜいたくさの象徴」「アクティブなアウトドア派(=魅力的)」と捉えられており、日焼けのデメリットを補って余りある存在です。 そんな理由から小麦肌は男女問わず羨望のまなざしで見られるものなので、日本人の白肌信仰は不思議で仕方ないのでしょう。 それに対して、古くから「色の白いは七難隠す」と言われるように、一点の曇りもない明るい肌を崇める日本人。この美的感覚に何か理由があるのか考察してみました。
◆日本人の意外なパーソナルカラー
ここ数年で日本でも認知度が上がったパーソナルカラー概念ですが、これは「第三者から見てその人に似合う色」を診断する方法。生まれ持った髪・肌・目の色などから春夏秋冬の4タイプを中心に、似合う色が導き出されます。 筆者を診断してくれたベテラン講師(誤診者の駆け込み寺的存在です)によると、一般的には日本人に少ないとされるウィンタータイプが実は結構多いとのこと。 ウィンタータイプとは、「ブルーベースの色が似合う」「ハリ・コシ・艶のある太くて多い黒髪」「白眼と黒眼の境がくっきりしている」「血色感のない肌」などの特徴を持ち、白・黒などを筆頭にコントラスト配色がとても似合う肌タイプとされます。 つまりカラーリング技術が導入される以前の日本では、「黒髪×白肌」のコントラストが映えるウィンタータイプの女性が美しく見えたことから、白肌が美の象徴となったのかもしれません。
◆日本人の顔立ちは肌のアラが目立ちやすい?
ヨーロッパに住んで気づいたのですが、こちらの人はキメが細かく繊細な美しい肌をしているものの、25歳を過ぎるとそれが目に見えて衰える人が少なくありません。 しかし顔は立体的で、彫が深く大きな目鼻や鮮やかな瞳の色などは、シミや小じわなどよりもはるかに目立つ存在で、結果的に肌のアラが気にならないのです。 対する日本人は、顔立ちが薄くなだらかで、生まれ持った色彩もシックであるため、必然的に肌質を意識する人が多いのでしょう。