“団地の水は安心だと聞いていた...” 岩倉団地水源から国の基準に近い数値のPFAS検出...岩倉市が独自対策へ「県水で濃度低減を目指す」
来年の春をめどに、基準値“引き下げ”を検討
全国的にも、さまざまな地域で検出されている「PFAS」。 国交省と環境省によると、1Lあたり50ナノグラムを越える数値が検出された水道事業所は、過去4年間で全国で14か所。自治体で見ると、過去4年間で目標値を超えた東海地方の自治体は4か所。それぞれ最大値は、各務原市550ng/L(2021年)、桑名市290ng/L (2020年)、北名古屋市175ng/L (2020年)、豊山町175ng/L (2020年)となっていました。 しかし、今年はPFASが検出された水道事業所は全国で0か所。水源を切り替えるなど、さまざまな対策で最新の検査では基準値を下回る結果となりました。 一方、原因や人体への影響について、はっきりわかっていない部分が多いことから、“基準値を下回っていても不安”なのがPFAS。
さらに、不明点が多いからこそ、PFASの基準値は国によってばらつきがあります。環境省によると、“PFAS”とは、有機フッ素化合物のうち、ペルフルオロアルキル化合物およびポリフルオロアルキル化合物を総称したもの。 PFASの代表的な物質である、「PFOS」、「PFOA」について、日本で定められている基準は合算して1Lあたり50ナノグラム(2020年)、アメリカはそれぞれ1Lあたり4ナノグラム(2024年)。 一方、ドイツはそれぞれ1Lあたり100ナノグラム(2017年)となっています。ドイツは、2028年にPFOS・PFOAのほか2物質を含む総量を、20ナノグラムとする方針を発表。日本も基準値「50」の引き下げなどの方針を、来年の春をめどに検討しているといいます。