中日・井上一樹監督、書き初めで「一徹」 チームづくりを家づくりにたとえ「大黒柱がなくたって…強い3本の柱があればいい家はできる」
中日・井上一樹監督(53)が筆を執り、新年の誓いを記した。心を込めて書き込んだのは「一徹」。現役時代に知人から授かった「一道一徹」という言葉の一部だ。井上竜元年、選手には勝利をつかむピースになるよう求めて、自身はチームを鼓舞して勝つ喜びを共有する。 井上監督には大切にしている言葉がある。「もう亡くなった方。みんなが知っている有名な方ではないんだ」。現役時代に信念、哲学を持った年長者から授かった言葉が「一道一徹」。新年の書き初めを依頼されると、迷うことなく「一徹」と書き込んだ。 「一道一徹」。一般的には一つの道を貫き通すという言葉として知られるが、その知人から「一道」は勝利という目的への道のりで、「一徹」はこだわりを持って打ち込む日々と伝えられた。新監督は今年、勝利に向けてこだわりを持って打ち込む日々を送る。 就任から2カ月が過ぎて、おぼろげながら感じていることがある。フェニックス・リーグで指揮を執り、ナゴヤ球場と沖縄・アグレスタジアム北谷での秋季キャンプを見守りながら、チームづくりを家造りに例えた。
「30発打てるバッターがいればいいけど、(チームを)パッと見ていなければ、15発が2人いればいい。大きな1本の柱ではなくても、強い3本の柱があればいい家はできる。大黒柱がなくたって立派な家は建つ」
中日スポーツ