メイド・イン・ジャパンの確かなキッチン用品10選。
⚫︎〈cerapotta〉豆の旨みを引き出す《セラミックコーヒーフィルター》。
ペーパードリップにはじまり、ネルドリップ、フレンチプレスとコーヒーの淹れ方は多様だが、最近注目されているのが半永久的に使い回すことができる磁器製のコーヒーフィルター。400年の伝統を誇る長崎の焼き物の産地、波佐見焼の工房の職人が成形から焼成まで手掛けた〈cerapotta〉の《セラミックコーヒーフィルター》は、髪の毛より細いわずか5マイクロメートルという細かな目の多孔質素材が特徴のフィルター。超微細な磁器メッシュが雑味を見事に取り除き、豆そのものの純粋な味わいと香りをそのまま抽出してくれる。メンテナンスは水で洗い流すだけと簡単で、使い続けてドリップの速度が遅くなったら煮沸や電子レンジで、手軽にメンテナンスすることができるのも嬉しい。 問い合わせ:アッシュコンセプト
⚫︎《リネンキッチンタオル&クロス》 近江上布の老舗が誇る、手触りの良さ。
麻織物の産地として有名な滋賀県・湖東地区で、1897年に近江上布の機元として林與次右衛門が創業を開始した〈林与〉。以来、同じ場所で4代にわたり、確かな技を受け継ぎながら、時代に合ったさまざまなリネンを提供してきた。昔ながらのシャトル織機が織り上げる麻布は、1時間に1~2mほど。ゆっくり時間をかけて織ることで、温もりのある風合いがプラスされ、手触りが良く、吸水性の高いリネンタオルが完成する。使いはじめこそ少々硬さを感じるかもしれないが、使い込むほどに柔らかくなり、肌馴染みも良くなるという。64×84cmのタオルは食器拭きとしてだけでなく、バスタオル代わりにも使えそうなビッグサイズ。小さなクロスは台拭きはもちろん、肌触りが良いのでおしぼりやハンカチとして使っても良さそうだ。 問い合わせ:林与
photo_Masaki Ogawa text_Hisashi Ikai editor_Naoki Nakajima st...