メイド・イン・ジャパンの確かなキッチン用品10選。
⚫︎《Crease》へら絞りの米計量カップ。
耐久性、熱伝導性ともに優れる銅は、煮込み鍋をはじめ古くからさまざまな調理に用いられている。加工もしやすく、抗菌性もが高い特性を持つ素材特性に注目してつくられたのが、この米用計量カップ《Crease》だ。の薄い銅板を、東京下町に工房を構える熟練のへら絞り職人が一つひとつ丁寧に成形。滑らかな表情を纏ううつわは、ぴったりと手に馴染むサイズとフォルムに仕上がっている。ゆったりとした広がりを持つ上部には滑り止めの機能を考え、あえて凹凸を明確にしたヘラ目を残した。時間をかけてゆっくりと経年変化が楽しめるようにと、表面には米油を塗布し、乾拭き仕上げに。精白米と無洗米とで、微細にかたちが異なる2種のコレクションを用意している。 問い合わせ:ソーイ
⚫︎《人生包丁》皆川明が考えた和包丁のかたち。
服やテキスタイルを軸としながらも、美しい日常のありかたを幅広い視点から眺めている〈ミナ ペルホネン〉のデザイナー、皆川明。使い勝手が良く、現代の暮らしにもふさわしい佇まいを持つ和包丁は何か? そう考えながら、〈釜浅商店〉とともに訪れたのは、大阪・堺。600年の歴史のなかで培った知恵と技術により仕上げる堺の片刃で作られた打刃物は、切れ味と身離れの良さから、日本の料理人が好んで使う名品して知られるが、皆川は、自身が若い頃に勤めた魚市場の記憶、そして日々台所に立って料理を楽しむ気持ちを交えながら、ディテールを調整。高い機能性はそのままに、ミナ ペルホネンのモチーフ《choucho》をあしらったオリジナルロゴマークを刃裏に刻印した。揃いのレザーケースとフェルトケースもセットに含まれているファン垂涎のアイテムだ。 問い合わせ:釜浅商店
《いちょうの木のまな板》天然木の美しさを引き出した素直なかたち。
手触りが滑らかで、抗菌性、水はけともに優れた木材として知られるイチョウは、軽量で柔らかく、包丁の刃あたりが良いと、プロの料理人も好んで使うまな板によく用いられる。木工が盛んな岐阜で、無垢材を用いたさまざまな日用品をつくる〈ウッドペッカー〉の定番である《いちょうの木のまな板》は、品質確かな国産イチョウの一枚板を使用。さらに、天然木の美しさをそのまま製品に映し出すように、木目の流れを生かしたフォルムを考えているのも特徴。サイズ、形状のバリエーションも豊富で、正統派の角形や丸型、エッジを緩く削り落としたソフトな印象のものやハンドル部分が細く飛び出たオーガニックなかたちなど、多種多様。レシピや食材、その日の気分で使い分けてみるのも楽しいかもしれない。 問い合わせ:ウッドペッカー