メイド・イン・ジャパンの確かなキッチン用品10選。
⚫︎〈HEGE〉の直火鍋。 台所から食卓まで、シームレスに使えるうつわ。
「和食」がユネスコの文化遺産に登録されてはや10年。世界が注目する日本の豊かな食文化の背景にあるのは大地の恵みだけでなく、地場のものづくりの技術と知恵が詰まった数々の調理器具があることを忘れてはならない。今回は現代のキッチンにマッチした、いますぐ使いたい確かな台所道具10選を紹介する。 【フォトギャラリーを見る】 アルミニウムを丁寧にへら絞りで成形した《φ250直火鍋》はうつわのようだが、火に直接かけることができる鍋。軽量で気軽に取り扱うことができる上、無駄のないシンプルなフォルムなので、調理後にそのままダイニングテーブルに並べても様になる。炊飯から鍋料理、スープ、パスタ、和洋中とジャンルを選ばず、どんな料理にもマッチ。アルミニウムは熱伝導率に優れた素材でもあり、火にかければすぐに沸騰するだけでなく、氷で冷やしたり冷蔵庫に入れたりすれば、あっという間に具材を冷却できるので、サラダやデザートを盛っても良さそうだ。製造元の日東電化工業株式会社は、金属の錆びを抑制する表面処理加工に特化し、高い品質と確かな機能性を保持したものづくりを目指す、1959年創業のメーカー。 問い合わせ:HEGE
⚫︎《しゃもじ》フッ素樹脂で、ご飯のくっつきを防止。
ご飯をよそうときに、しゃもじにくっつくご飯粒にイライラした経験があるはず。〈プリンス ラボ〉の《しゃもじ》は、ヘラ部分がすべてフッ素樹脂製になっているので、くっつきにくい状態が長期に渡り持続。さらにフッ素樹脂は耐熱性も高いので、熱による劣化も避けられる。柄には包丁などで使われる強化木を使用。強化木とは、天然木に熱を加えて圧縮し、繊維の隙間を樹液で埋めた加工技術で、水と湿気に強い素材に仕上げている。ハンドルの裏側にでっぱりを設けたことで、置いたときにヘラがキッチンカウンターや食卓に直接触れない設計も心憎い。製造元のプリンス工業は、てこ式を採用した《ゼット缶切り》をはじめ、無駄なく使い勝手の良いキッチンツールを製造している、新潟県三条市のメーカーだ。 問い合わせ:プリンス工業