【オーストラリア】〔政治スポットライト〕豪海軍、トマホーク発射成功で攻撃範囲急拡大
オーストラリアは、太平洋地域で中国との緊張が高まる中、巡航ミサイル「トマホーク」の試験発射に成功した。これにより、オーストラリア海軍の攻撃範囲は約20倍に拡大した。地元各紙が伝えた。 海軍が現在持つ対艦ミサイル「ハープーン」は射程わずか124キロメートルだが、トマホークは2,500キロメートルを誇り、静止した航空機や飛行場などの大規模な陸上目標を狙い撃ちして破壊する能力を持っている。 オーストラリアは、13億豪ドル(約1,263億円)を投じ、今後米国から200発以上のトマホークを購入し、ホバート級駆逐艦3隻および、豪米英の安全保障枠組み「AUKUS(オーカス)」の下で引き渡される予定の3隻のバージニア級原子力潜水艦を含む艦艇に配備する予定だ。 海軍本部長のハモンド中将は、海軍の能力を強化することが極めて重要であるとした上で、「短期間で海軍の致死能力を大幅に向上させたことは、歴史的な進展だ」と話した。 オーストラリアは米英に続き、トマホークを保有する3番目の国となる。 海軍は、今年対艦ミサイル「NSM」や長距離ミサイル「SM―6」の発射実験も行った。 一方、中国は対艦弾道ミサイル(ASBM)への投資を加速させている。