「洋楽離れ」は本当に起きている? YouTubeの再生回数チャートから読み解く
韓国の8月30日~9月5日のYouTubeのチャートTOP10は以下の通りです。 【1】LE SSERAFIM「CRAZY」 【2】aespa「Supernova」 【3】NewJeans「Supernatural」 【4】QWER「고민중독」 【5】fromis_9「Supersonic」 【6】NewJeans「How Sweet」 【7】FIFTY FIFTY「Starry Night」 【8】DAY6「HAPPY (Live)」 【9】NMIXX「별별별 (See that?)」 【10】ILLIT「Magnetic」 日本人2名が所属するLE SSERAFIMや、日本のTV番組や夏フェスに度々出演しているNewJeansなど国内でもなじみ深いアーティストが多数上位であると言えるでしょう。そして韓国のチャートでも、英語圏で人気のサブリナ・カーペンターの楽曲は上位ではありません。 つまり、韓国でもいわゆる英語圏の「洋楽」は聴かれなくなっている可能性がありそうです。洋楽離れは日本だけの現象ではないと言えるかもしれません。
「英語圏」「非英語圏」での上位ランクイン楽曲に大きな差
8月30日~9月5日のYouTubeチャート(日本)で上位のアーティストは、こっちのけんと、Mrs.GREEN APPLEなど。同時期で韓国で上位のアーティストはLE SSERAFIM、aespaなど。そしてこれらのアーティストは、どちらも英国のチャートでは上位ではありませんでした。ちなみにアメリカのチャートでも上位ではありません。 たとえばLE SSERAFIMの楽曲がよく聴かれている地域はソウルやバンコク、プサン、日本では大阪など。つまりLE SSERAFIMは非英語圏のアジアを中心に人気があり、欧米では圧倒的な人気というよりは「認知が広がり始めている」段階に近しいと言えます。 逆に欧米で長らく人気を保っているアーティストであっても、アジア各国のYouTubeチャートでは上位にランクしていないケースが非常に目立ちます。 2024年8月30日から9月5日の間に特に世界的な話題となった「Oasis」の楽曲再生数などをベースに、もう少し詳しく国別の人気アーティストの違いなどを見ていきましょう。 ■8月27日に再結成を発表したOasisがランクインした国は?