ソフトバンクが最多の携帯キャリア店舗、通信会社による違い
MM総研(東京都港区、関口和一所長)は、2024年3月時点の国内の携帯電話・スマートフォン販売店舗数が1万742店舗だったとする調査結果をまとめた。このうち携帯通信会社のブランドを冠した販売店(キャリアショップ)が7269店舗と全体の約3分の2を占め、家電量販店の3157店舗、一般販売店の316店舗となった。多くの消費者はキャリアショップが提供する専門的なサービスや対面による細やかなサポートを重視していることがうかがえる。 【グラフ】事業者別キャリアショップ数 携帯通信会社ごとの店舗数ではソフトバンクが2531店舗と最も多く、KDDIの2319店舗、NTTドコモの2071店舗、楽天モバイルの348店舗となった。KDDIとソフトバンクは、それぞれのサブブランドであるUQモバイル、ワイモバイルも積極的に取り扱う店舗展開で「他社ユーザーを含めた顧客接点を増やす戦略を採っているようだ」(MM総研)。一方のドコモは店舗の立地や1店舗当たりの広さに定評がある。 MM総研は、デジタル化の進展でオンラインとオフラインの融合を図る「オムニチャンネル戦略」が求められる中、キャリアショップが販売拠点から地域サービス拠点に変わってきたと指摘。「多様な役割を果たしながら進化し、顧客ニーズに応じた対応と地域社会への貢献が成功のカギとなる」とした。