食品パッケージの裏に潜む危険…3600種類の化学物質が体内に残留? 米研究で明らかに
これらの化学物質は「有害」?
BPAは「内分泌かく乱(ホルモンの正常なはたらきを乱す)」物質として知られており、子どもの行動障害や糖尿病、心疾患、がんなど、多くの疾患との関連性が指摘されている。 「PFAS」は、ホルモンの働きを阻害するとされ、「フタレート」は肥満からがんまで、健康上のさまざまな問題と関連性があるとみられている。 ミシガン州立大学のジェイミー・アラン准教授(薬理・毒性学)はこの研究結果について、次のように述べている。 「全体として、これらの物質への曝露が健康問題を引き起こす可能性があるということは、かなり広く知られています」 「また、すでに多くの人が、子どものころからこうした化学物質の多くに曝露していることも、知られています。 「ですが、これらの物質がどのようにして健康問題を引き起こすのか、どの程度の曝露量が危険だと考えられるのかについては、まだあまり多くのことはわかっていません」 ただ、いずれにしても、新たに発表された研究結果が、「懸念すべきものであることは間違いない」という。