【バスケ】B3新潟、連敗4で止める「自分が起点に」川村卓也22得点で「チームが楽に」鵜沢監督
<B3:新潟75-67山口>◇8日◇第11節◇アオーレ長岡 新潟アルビレックスBBは山口パッツファイブに75-67で勝ち、連敗を4で止めた。SG川村卓也(38)が今季自己最多の22得点、出場時間も30分16秒と今季自己最長を記録してチームを勢いづけた。 川村がチームを乗せ、観客席を盛り上げた。第4クオーター(Q)、71-65の残り40秒。バランスを崩しながらもジャンプしての1本で8点差に突き放すと、観客席を見渡しながら叫び声を上げた。 第4Q開始時に14点あったリードを縮められた中、チームを救うシュートだった。「今日は自分が起点になろうと思った」と言うように要所で得点した。試合の立ち上がりに2連続シュートを決め、14本放ったフリースローは12本成功。得意の3点シュートの成功は0だったが、ハードに守る山口の守備を逆手にとって巧みにファウルをもらった。 鵜沢潤監督(43)は「川村がコンスタントに得点することでチームが楽になった」と絶賛した。外国籍選手3人のうち、2人がコンディション不良で欠場。川村の立ち回りが、ただ1人出場したCカイル・ハント(35)の負担を減らし、五十嵐圭(44)らPG陣の攻撃の選択肢を増やした。 昨年6月に新潟を退団後、昨季は所属先がなく、今季開幕時はブランクとの戦いだった。そんな不安材料も解消。「それぞれの選手がやるべきことをやった。強度の高い試合だった」。川村は自身のスコアではなく、チーム一丸を勝因に挙げた。【斎藤慎一郎】