6番降格も「意地」の長打、西日本短大付・佐藤 九州高校野球準決勝
(3日、九州地区高校野球大会準決勝 西日本短大付1―11沖縄尚学=6回コールド) 【写真】ベンチで声を出す西日本短大付の選手たち=2024年11月3日午後1時49分、大分市・別大興産スタジアム、石垣明真撮影 味方投手が相手打線につかまり、8点を失った直後の攻撃。「1点ずつ返す。まず自分が先頭の仕事を」。二回表、西日本短大付の6番・佐藤(2年)は、そんな思いで打席に入った。2ボール2ストライクからの6球目。狙い通りの内角直球を振り抜き、左翼線に二塁打を放った。この日、チームで唯一の長打だった。 今大会は4番に座った試合もあったが、調子が上がらず、準決勝の前に6番だと告げられた。それでも落ち込まずに、調整に励んだ。相手投手の威力がある直球を想定し、本来よりも数メートル、マシンの距離を近づけて打撃練習を積んだ成果が出た。 二塁打から生還したが、チームの反撃はここまで。コールド負けが決まった後、「冬は死にものぐるいで練習する」。春の選抜、そして夏を見据えた。(石垣明真)
朝日新聞社