イチロー来年3月日本で現役復帰もその後は保証無し?!
マリナーズのイチロー(44)が来年3月に東京ドームで開催されるMLB公式戦で現役復帰する。マリナーズのジェリー・ディポトGMがシーズン総括の会見で明らかにしたもの。 シアトルの地元紙を中心とした米メディアは、今月22日で45歳となるレジェンドの特異なケースとなる現役復帰を大きく取り上げた。ただ、いずれもイチローの現役復帰は日本での2試合限定になるという厳しい見解のものだった。 シアトル・タイムズ紙は「マリナーズ、イチローを2019年春キャンプへ招待」との見出しを取り「マリナーズの会長付特別補佐(イチロー)は、その肩書きを捨て、試合前の打撃、守備練習以上のものを求めてフィールドに戻るようだ」と伝えた。 記事は「2018年シーズン総括の会見でディポトGMがイチローは来春に球団内フロントオフィスでの役割を続けず、選手としてフィールドに戻ることを明かした」と伝え、「春キャンプに選手として戻るということは、マリナーズは彼のフロントオフィスとしての立場から外してマイナー契約のような通常の契約を結ばなければならない」と続けた。 同紙は「これは別に予想外のことではない」と規定路線であったことを伝え、イチローが今シーズンをどのように過ごしてきたかを紹介した。 「情報筋によると、これも彼の契約の一部だとしているが、イチローは、今シーズンの最初の1カ月をロースター(1軍ベンチ登録選手)で過ごした。その後(5月)、マリナーズは基本的に試合に出ることを許されない選手となる新しいフロントオフィスの役割へ彼を異動させた。イチローは、日々、ユニホームを身に着け、打撃練習を行ない、フィールドで飛球を取り、ダッシュをこなし、ウェイトルームでトレーニングし、試合中は打撃ケージで打ち込んだ。彼は、試合に出場できず、試合中もダグアウトに入れないことを除けば、どの選手とも変わらなかった。だが最低1度はそのルールを犯しているが(コーチとしてベンチ入りしたことがあった)」 そして、「このすべての練習には理由があった。情報筋によると、イチローが新たな役割を担った時、マリナーズは、2019年の春キャンプに選手として招待し、3月に日本で行われる開幕戦に選手として遠征できるチャンスがあることをイチローと合意していたという。この遠征には、日本のプロ野球チームとの親善試合2試合と、アスレチックスとのレギュラーシーズン最初の2試合が含まれている。マリナーズは、この遠征でロースターを(3人増やして)28人に拡大することができるため、彼は開幕戦でロースター入りするチャンスがある」と説明した。 東京ドームでのアスレチックス戦は3月20、21日に開催されるが、現役復帰が約束されているのは、その試合まで。 同紙は、「ただ、この2試合の後、マリナーズはロースターから彼を外さなければならなくなりそうだ。そして、その後のイチローの未来は基本的に彼次第となる。彼は野球からの引退に抵抗してきているが」と、その後の動向に注目した。 記事は最後に「彼が健康でなければならないので保証するのは止めておくが、来春にロースター入りするだろう。東京での開幕戦でイチローがそこにいても驚かないで欲しい。我々球団にとって正しいことだと強く感じている。日本プロ野球にとっても正しいことだと考えている。イチローにとっても正しいことだと信じている。そのあとに何が起きるかはまだわからない」とのディポトGMのコメントを掲載している。