東京・銀座「アートアクアリアム美術館 GINZA」はデパート館内にあることを忘れてしまうほど多彩な展示方法で楽しませてくれる
世界に約400ある有料水族館のうち、150近くが日本にあるという。フォトグラファー・野辺地ジョージ氏が撮影する数々の被写体・シリーズの中で、最も古いのが水族館であり、少年時代の思い出をたどる「旅」だ。日本人にとっての水族館とは何なのか…写真と文で繙いていく 【写真】「獅子頭」型の金魚の「ファッションポートレート」流写真 * * * * * * * ◆デパート館内に立地 2023年7月の海の日の週末、「近未来的」水族館のアートアクアリアム美術館 GINZAを訪問した。お祭りなど夏のテーマの金魚の企画展示を開催していたが、猛暑が続く連休の初日には多くの国内外の来場者が涼しげな光景を堪能していた。 銀座三越新館にあるアートアクアリアムは金魚一色に染まっていたが、万華鏡や七夕と金魚鉢、氷の塊や鯉の滝登り等をイメージした多彩な展示方法は、面積が決して広くないデパートの館内にいることを忘れさせるほど工夫されていた。
◆現在は特別企画展を開催中 光の変色と鏡のリフレクション、そして水の流れる場所と金魚の泳ぎを意識しながら写真を撮ると、そこはまるでSF映画の世界のようにも見えてくる。今回の百景の写真は、まるでSFアニメ「攻殻機動隊」か映画「マトリックス」の世界に出てきそうな金魚である。 もちろん金魚の種類も豊富で、世界中から集めた金魚のバラエティも楽しめる。 現在は春の企画展「めっちゃ桜2024」特別企画を4月24日まで開催中。桜を目指して来る海外からの訪日旅行者も増えている中、ネットで事前予約をしてから行くことをおすすめする。 日本カナダ修好95周年を記念し「やまびこ:「日加修好95周年記念 野辺地ジョージ写真展」が開催の記事はこちらから (撮影=野辺地ジョージ)
野辺地ジョージ