【アスクルのBtoB】2024年5月期は売上高約9%増の4091億円、営業利益は2ケタ増
アスクルが公表した2024年5月期連結業績によると、BtoB事業の売上高は前期比9.4%増の4091億4300万円、営業利益は同17.5%増の173億円だった。
2024年5月期連結業績は、売上高が前期比5.6%増の4716億8200万円、営業利益は同16.0%増の169億5300万円、経常利益は同15.4%増の166億7700万円、当期純利益は同95.6%増の191億3900万円だった。
新型コロナウイルス感染症関連商材の売上高が感染者数減によって減少したものの、日常生活への回帰などもありペットボトル飲料、日用消耗品などの生活用品の売上高が順調に増加した。 また、2023年に買収した歯科業界向け通販事業のフィードなどの業績が貢献したほか、連結子会社で間接資材の通販を展開するアルファパーチェスの業績好調もBtoB事業の増収に寄与した。
営業利益は、物流効率化による物流費の減少と売上総利益率の改善によって2ケタ増益を達成した。
今期(2025年5月期)から事業セグメントの開示を見直す。eコマース事業の売上高は前期まで、BtoB事業とBtoC事業のセグメントだった。これを今期から「ASKUL事業」「LOHACO事業」「グループ会社等」に3区分する。
新たなセグメント区分が管轄するのは、「ASKUL事業」がASKUL、ソロエルアリーナ(中堅・大企業向け一括電子購買サービス)、間接材購買業務代行 ・間接材購買システム提供のSOLOEL、新アスクルWebサイト。アルファパーチェス、フィードなどは「グループ会社等」。
「ASKUL事業」の2025年5月期業績は、売上高が前期比6.1%増の3749億円、「グループ会社」は同6.5%憎の776億円を計画している。また、2025年5月期決算を最終年度とした中期経営計画(中計)に対しては、数値計画が未達の見込み。 中計の計画未達要因について、売上高は新アスクルWebサイトのオープン化効果の計画未達、新規に投入した商品の稼働率低下をあげている。利益については、新アスクルWebサイトの投資額増加と稼働遅延、新物流センター「ASKUL 関東 DC」の立ち上げ着手による固定費増加が要因としている。