今どきの《お年玉の相場》ってどうなの? この習慣はいつから、渡し方のマナーもおさらい!
昔のお年玉はお餅だった!
子どもにお年玉を渡す光景はお正月の風物詩といってもいいのかもしれません。お正月には子どもはお年玉をもらい、大人は子どもにお年玉を渡すことが当たり前のようになっていますが、そもそもこの習慣はいつから始まったものなのか? 【画像】「お年玉」の金額って迷う…《子どもの年齢別》渡している金額を見る(画像4枚) 子どもにとっては、お正月の行事の中でもいちばんの楽しみですが、一方の大人は渡す金額に悩んだり、煩わしさを感じたりすることもあると思います。お年玉の歴史に加えて、最近の“お年玉の相場”を年代別に紹介します。また、渡すときのルールもあるので併せて解説します! はじめに、お年玉の習慣がいつからスタートしたのかを解説していきます。お年玉の原型は、「御年魂(おとしだま)」という言葉だと言われています。お正月には新しい年の福徳をもたらしてくれる歳神様が各家庭を訪ねると言われていますが、御年魂はその歳神様をおもてなしするために供えられた丸い鏡餅のこと。歳神様はお正月期間、この餅を依代(よりしろ)とすると考えられていました。鎌倉時代になると、お供え後は餅を家長が家族全員に切り分け、食べる風習が始まったそう。餅を食べることでその年の魂を頂くことができ、新しい一年を健康で過ごせると考えたようです。 室町時代になると御年魂は正月にお世話になった人などに贈るもの全般を指すようになり、お餅ではなく、下駄や茶碗、羽子板、太刀、酒なども御年魂として送られるようになりました。そして江戸時代になるとお年玉を渡す風習は市民にも浸透し、品物以外にもお金を渡すようになりました。そして、ライフスタイルが変った高度成長期になると、手軽さから現金を渡すことが主流になったようです。
年齢別《お年玉の平均額》ってどれくらい?
お年玉を渡す際に迷ってしまうのが、金額ですよね。多ければ子どもは喜びますが、その子の両親からいい顔をされないなど、親戚間で足並みをそろえないとその後にトラブルが勃発する可能性も……。そこで、子どもたちに渡すお年玉の金額の目安としてもらうよう、お年玉ひと袋あたりの年齢層別平均金額を紹介します。 情報メディア「いこーよ総研」が行った「子どもがもらうお年玉ひと袋あたりの金額」に関する調査データを参考にして紹介していきます。調査は2024年12月、ユーザー328人を対象にしたものです。 「子どもがもらうお年玉一袋あたりの金額」の結果を見ていくと、「0~2歳」のボリュームゾーンは、「500~1000円」28%でした。続く、「3~5歳」では「500~1000円」25%、「6~8歳」では「1000~2000円」29%、「9~12歳」では「1000~2000円」「5000円~1万円」それぞれ25%、「13歳以上」では「4000~5000円」「5000円~1万円」「1万円以上」それぞれ28%が最多回答という結果でした。 この結果から“一袋あたりの金額”を平均すると、0~2歳で2897円、3~5歳で3197円、6~8歳で3195円、9~12歳で4212円、13歳以上で6535円となりました。ポチ袋に入れる金額に迷ったときは、こちらの調査結果を参考にしてみてくださいね!