子どものはじめてのそうじに最適!「トイレそうじ」のコツとやり方
実践!親子でトイレ掃除
そうじは自分と向き合う時間であると同時に、誰かのために行なう行為です。 自分と向き合うだけの時間は、散歩やヨガなど、別のことでもできますが、自分の心と向き合いながら、他者のためにもなる行為はなかなかありません。 次に使う誰かのために、トイレをキレイにすることは、他者を思いやる心を育ててくれます。「そうじ力」の土台はここにあり、どこのそうじをするときにも、必ず大切にしたい視点です。 トイレそうじはその土台をつくり上げるのに最も有効なトレーニングなのです。 ですが、トイレそうじをいきなりお手伝いとして加えても、子どもはやり方がわかりません。 学校のトイレそうじが話題になることがありますが、あれもなかなか問題で、やり方を教わらないまま、自分たちだけでやれと言われても、難しい所があります。なぜなら、トイレは部屋のそうじとは違うからです。 トイレそうじをする前に、まずは親子でトイレ全体を見てください。 【おそうじチェック トイレの点検】 □ 便器は、どれくらい汚れていますか? □ 便座の裏やフタ、トイレの床はどれくらい汚れていますか? □ 排水溝の詰まりはありませんか? □ タンクの上のホコリはたまっていませんか? □ 換気口はホコリだらけになっていませんか? どうですか、便器の中に水垢がたまっていたりしませんか? まずは、どこが汚れているかのチェックから始めてみましょう。
現代の家は洋式トイレが多いので、洋式トイレを想定して話を進めていきます。 どこのそうじをするときも、そうじは上から順番にするのが基本です。 換気口のホコリがたまっていたら、ホコリを落としていきます。ここは場所によっては手が届かない可能性があるので、一人でそうじができるようになったときも大人が手伝ってあげてください。 次に、タンクの上のホコリを拭き取ります。 昔は雑巾でやるしかありませんでしたが、最近は便利なトイレそうじ用の使い捨てシートもあるので、それを使っても構いません。 続いて、フタや便座の裏を拭いていきます。これが終わったら、便座を全て上げて、便器の中のそうじをします。使い捨てシートの場合はここまでで一旦シートを捨てます。雑巾の場合は雑巾をしっかり洗ってください。 続いて、トイレそうじ用の洗剤とブラシなどを使って便器をしっかりと磨きます。ブラシも最近は洗剤が付いた使い捨ての物もあるので、これを使っても構いません。定期的にそうじが実践できるということが肝心ですから、取り組みやすい方法を取り入れてください。 最後に、床、ドアなどを拭いて終了です。 最初は親子で一緒に取り組んでいきますが、何度か親子で一緒に繰り返すとお子さんもやり方を覚えてきます。慣れたら1人でもできるようになります。1人でできるようになると責任感も生まれ、心の成長に繋がります。
舛田光洋(そうじ力研究家)