巳年の年男・菅原明良、2025年は「キャリアハイ目指したい」24年は海外遠征、60勝、G1初Vも「悔いの残る一年だった」
昨年、宝塚記念をブローザホーンで制し、初のJRA・G1勝利を飾った菅原明良騎手(23)=美浦・高木=に2025年の抱負を聞いた。3月に24歳の誕生日を迎える年男は今年、さらなる飛躍を目指す。 ◇ ◇ ―昨年の成績を振り返って、どうでしたか 菅原明「昨年は(JRAで)60勝していて、ここ最近と比べると全く数字的に足りていませんし、悔いの残る一年だったというのが第一印象ですね。3カ国で計4回、海外の方に行かせてもらって、本当に貴重な経験をさせていただきました。それは、すごく今後の自分の糧になるとは思っています。結果には満足はいってないですけど、濃い一年だったなというのはありますね」 ―その一年の中で、G1を取って、何か自分の中で変わった部分とかはありましたか 「いえ、特にないですね。変わらずに今までやってきたので、その中でしてきたことの結果かなと思っています」 ―ちなみに、海外に行ったのはプライベートも含めて初めてでしたか 「子供の頃、本当に記憶もないくらいの時に、タイへ家族旅行で行ったのが何となく。本当に記憶にほとんどないくらいですね」 ―ジョッキーとして、海外に行くのは大変でしたか 「特に変わらずに行けたと思います」 ―昨年は有馬記念でも初騎乗(ブローザホーン・12着)。中山競馬場のある千葉県船橋市出身のジョッキーとしては、本当の地元とも言えるし、そういう思いもあったと思いますが、どうでしたか 「勝ちたいレースの一つでもありましたし、乗れるということ自体が難しいので。乗れてすごくうれしかったですね」 ―その中で成績を振り返っていかがでしたか 「そんなに甘い世界じゃなかったですね。もっと頑張らなければいけないという結果でした」 ―直近の中で、目指すべき方向みたいなものは見えてきましたか。例えば、有馬記念で勝つためにはどうすればいいのか? どうやって努力すればいいのかなどですが 「それは変わらず、ひたすら普段から頑張るしかないんじゃないですかね。普段からどのレースでも、結果を出さないと、大きいレースにも乗せてもらえないですし、大きいレースに行ける馬にも出会えないし。普段からの積み重ねが大事だと思っています」 ―師匠の高木調教師、所属厩舎のスタッフの皆さんなど、自分が目指すには、本当にいい環境だなって感じていますか 「馬を御す技術など、坂路を上るペースもゆっくりなペースで走りますし、馬をしっかりコントロールするなど、すごく勉強になる状況にいると、デビューした時から思っています。周りの皆さんにサポートを頂いて、ありがたいです」 ―G1ジョッキーになって、周りの方々の対応が変わったという実感はありましたか 「特別に何か変わったというのはないですね」 ―最後に、今年一年は、どういう年にしたいですか 「やはりキャリアハイを目指したいですね。それには、普段からの努力が大切だと思っています。数を勝ってこそ目立ちますし。大きいレースももちろんですけど、普段から勝ってないと、大きいレースに乗せてもらえないので。たくさん、依頼は頂けていますので、その分、結果で応えないと、と思っています。変わらず頑張っていけたらと思います」 ▼菅原明良(すがわら・あきら) 2001年3月12日生まれの23歳。千葉県出身。血液型はO。美浦・高木登厩舎所属。2019年3月にデビューし、4月20日、福島6RのタイキダイヤモンドでJRA初勝利。この年31勝を挙げ、新人騎手特別賞を受賞。21年東京新聞杯をカラテで勝ち、JRA重賞初勝利。昨年、宝塚記念をブローザホーンで勝ち、JRA・G1初勝利を挙げた。JRA通算成績は4381戦338勝。162・6センチ、45・4キロ。
中日スポーツ